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「るんは風の中」

03/04/24
月刊少年ジャンプ(昭和54年4月号)
 少年アキラは、ガード下に貼ってあったコーヒー宣伝のポスターの女の子と会話し、そのポスターを破って家へ
持ってきてしまう。「るん」と名づけられたその少女(ポスター)のおかげで明るくなったかに見えたアキラだが、進
学校に通う彼の学校生活では絶望の淵に立たされていた。現実社会がいやになったアキラは「るん」の前で首
つり自殺を計ろうとするのだが・・・。決してマンガの中の話だけではすまされないエピソード。「学校は楽しいとこ
ろ」のはずなのに、アキラ少年の学校に対するイメージは「息が詰まりそうな場所」なのだ。こういう学校は戦後
の学歴重視の社会が生んだ傷のひとつなんだろうなあ。でもそれだけでは終わらせず、このアキラ少年に現実
社会で生きてゆく力を植えつけてくれるのが手塚作品の魅力!ラストシーンが印象的なストーリーです。

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