少年アキラは、ガード下に貼ってあったコーヒー宣伝のポスターの女の子と会話し、そのポスターを破って家へ |
持ってきてしまう。「るん」と名づけられたその少女(ポスター)のおかげで明るくなったかに見えたアキラだが、進 |
学校に通う彼の学校生活では絶望の淵に立たされていた。現実社会がいやになったアキラは「るん」の前で首 |
つり自殺を計ろうとするのだが・・・。決してマンガの中の話だけではすまされないエピソード。「学校は楽しいとこ |
ろ」のはずなのに、アキラ少年の学校に対するイメージは「息が詰まりそうな場所」なのだ。こういう学校は戦後 |
の学歴重視の社会が生んだ傷のひとつなんだろうなあ。でもそれだけでは終わらせず、このアキラ少年に現実 |
社会で生きてゆく力を植えつけてくれるのが手塚作品の魅力!ラストシーンが印象的なストーリーです。 |