地方の興行師・須藤の仕事は映画館にフィルムを届ける仕事だった。今日もフィルムを届け、ある農家にやっ |
かいになった。その農家の一人娘・妙との結婚話に胸躍らせる須藤。妙も須藤にまんざらではない様子。そして |
二人は結婚する。ただ妙の一族は代々猫の血を引くものだと信じてこられた。だから一族の誰もが犬を嫌いだし |
猫舌で熱いものを拒み、当然風呂も沸かさない。そんな妙の東京での結婚生活は彼女にとって非常に酷なもの |
だった。須藤も妙のこの異常なほどの野生の行動に戸惑いを隠せず・・・。この話にはもちろん「ネコ」という存在 |
が一番のキーワードですが、非常にリアルな世界情勢が出てきます。現実もいつこのようになるかわからないと |
思い、ゾッとしました。そしてこのラストシーン・・・まさに「猫の血」の意味するものがそこに・・・。 |