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「大あたりの季節」

03/06/22
「ザ・クレーター」シリーズ 少年チャンピオン(昭和45年1月21日号)
 奥野隆一、通報オクチン少年は最近ばかにツキまくっていた。テストでは満点を取るわ、大金の入った財布を拾
うわ、他校との剣道の試合で優勝するわ、そして学校一のマドンナ・クミちゃんと付き合うようになるなど、まさにバカ
ツキ!これを知った、大好きなクミちゃんが2年下のために2回わざと落第した番長(笑)はおもしろくない。子分にな
ぜオクチンがツイてるのかを探らせた番長は、オクチンがへんな土管の中に入っていったのを知る。その土管の中
は小川になっていて、なんとそこをさかのぼると過去へと行ける不思議な空間だったのだ。番長はオクチンを脅して
過去へと行き、なんとかクミちゃんを自分の彼女にしようとがんばるのだが・・・。こんな風に何度も過去にさかのぼ
ることができれば、世の中から「後悔」という言葉が消えてしまうなあ(笑)。欲しいなあ、こんな土管(笑)。
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「オクチンの大いなる怪盗」

03/06/20
「ザ・クレーター」シリーズ 少年チャンピオン(昭和45年3月4日号)
 奥野隆一少年は過去も未来も信用しないと宣言している少年だった。それは生まれつきうだつがあがらないと自
分のことを言う教師に対しての反抗だったのだ。そんなある日教室で居残りをさせられていた隆一の前にある青年
が現れた。そして特殊なメガネを渡され、かけてみるとなんと自分のお尻から、ウ○コのような色をした汚いズタ袋
が出ていたのだった。実はそれは決してウ○コではなく(笑)その人の未来の運命が詰まっているとても大切な袋
だったのだ。青年は隆一に「世界で一番幸せな人の袋を盗みにいこう」と誘われるのだが・・・。どんなに幸せそうな
人に見えても、そこにたどり着くまでの道のりは決して簡単ではなかったはず。だから過去や未来を悲観しないで、
今生きているこの瞬間を大切にしてね・・・っていうメッセージのように思えました。少年のこれからに幸あれ!
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「オクチンの奇怪な体験」

03/06/24
「ザ・クレーター」シリーズ 少年チャンピオン(昭和44年12月17日号)
 学校で「なんでもひきうけ屋」をしていたオクチンこと奥野隆一少年は、ケンカの代理や宿題の代筆(がり勉を脅
してやらせるのですが(笑))などで30万円を貯めることを目標にしていた。だが実際にはまだ3千円未満しか貯まっ
ていなかった。そんな時町角で不思議なオジさんに出会う。そのオジさんはオクチンに北田悠子という女性の魂を
預かって欲しいと頼んできた。しかも1ヶ月間預かってくれたら30万円までの残りの金額を払うというのだ。強引に
彼女の魂を預けられたオクチンは、その日から奇怪な体験をすることに・・・。なぜオクチンが30万貯めようとした
かっていう理由がとても胸を打つ。彼女に身体を貸している間に、オクチンと彼女の間に奇妙な友情が芽生えてゆ
く。ラストシーンはメチャクチャジーンと来てしまいます。単なる偶然?いやこれは必然だったのではないかと思う。
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「おけさのひょう六」

03/07/10
週刊少年マガジン(昭和49年4月21日号)
 むかしむかし佐渡の国にひょう六という畑仕事よりも舞いを踊ることが好きな小作人がおった。ひょう六の踊りは
見るも愉快でその村だけではなく、隣の村からも見物人がくるほどじゃった。なぜ愉快かというと、彼の踊りは誰が
見てもその国の殿様やお代官の仕草を表していて、殿様が女の尻を追いかけたり浮気っぽいとこなどまさにそっく
りに踊ったから見物人にはおかしくておかしくてたまらない。噂を聞きつけた殿様はひょう六を城へ呼び、舞いを踊
らせた。しかしひょう六の踊りはますます過激になっていき、ついには殿様から舞いを踊ることを禁じられるお触れ
が出ることに。しかしそんなお触れなど気にせず踊り続けたひょう六のもとに、おけさという女が訪れ・・・。ほんわか
な雰囲気が一転悲劇となる時代劇。そしてこのお話があの有名な踊りに繋がるとは・・・余韻の残るラストだ・・・。

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