◆前回の復習〜サブヒロインを立てる時に気をつけることは?
前々回の募集に対してお二人から反応があった。スターン君と輝龍さんである。まずは2人に拍手〜〜っ!
さて、投稿内容だ。
スターン君は男性キャラ、輝龍さんは女性キャラと男性キャラの投稿である。男性サブキャラについては次回ということなので、スターン君、もう少し待ってね。
ということで、今回は実践篇だ。まずは恒例の復習から行ってみよう。サブヒロインを作るときに大切なことを言ってみろ。
――いろんなタイプの女の子を用意すること、キャラクター間のバランスを取ること、メインヒロインを食わないこと。
よし。もう一つ復習行こうか。キャラクターを決めるときに大切な5要素は?
――タイプ、性格、名前、体格、服装。
投稿実例
では、早速輝龍さんの投稿例を見ていこう。サブキャラの女性2名だ。
2.神楽咲美(かぐら・さくみ)
森川学園3年。美紀の親友でバスケ部所属。バスケの腕は準レギュラーといったところ。
活発で言葉より先に手が出る子。恋愛にはうとい。当然恋人なし。
面には出さないが、なかなかレギュラーになれず苦悩している。
(心の奥では毎回試合に出場している美紀を羨ましく思っている。)
ヌイグルミに目がなく、よくUFOキャッチャーにお金をつぎ込む。
[性格]多少、ふざけたところはあるが、根は真面目。負けん気が強い。
[容姿]163cm、52kg B:85(Cカップ)W:57 H:86。
[服装]冬の私服:セーターにジーパン
夏の私服:Tシャツにホットパンツ
3.エミリー・マークライツ
10歳の時に母親を亡くしており、現在父親と2人暮らし。
父親(軍人)の配属で日本(森川学園)にやってくる。不慣れな日本語を話す。
父親から格闘術のイロハを教わっており、たまに主人公を実験台にする。(悪気なし)
[性格]陽気なアメリカン。性については開放的(非処女)。
[容姿]170cm、54kg B:90(Fカップ)W:54 H:92。
[服装]冬の私服:ジージャンにジーパン
夏の私服:ラフな格好を好む。スカートははかない。
ヒロインも合わせると女の子は3人だな。
――デブがいない。
当たり前だ! おまえのような悪趣味はおらん!
実例検証1〜神楽咲美〜
◆意外な一面でキャラクターを生き生きと
さてと。まず、一人目の「神楽咲美」を見ていこうか。どうだ。
――よく書けてると思うけど。
おまえよりずっと上だ。
――グスン。そんな真実を言わなくていいのに。
なかなか謙虚だな。だが、おまえの言う通りだ。「言葉より先に手が出る」というのがいいな。これで直情径行型というのが見えるではないか。よく性格を表している言葉だ。名前ともなかなか一致してるぞ。「サクミ」という音ははっきりしてるからな、短気な性格(感情の強い性格)には合ってるな。
あと、「レギュラーになれず苦悩している」という状況がたまらん。設定のなかに本人の悩みやコンプレックスがあると素晴らしくいい。表からは窺えない女の子の弱さを目の前にすると、男の子はその子を包みたくなってしまうのだ。
――悩みがあるから物語作れそうだね。
うむ。「ヌイグルミに目がなく、よくUFOキャッチリーに金を注ぎ込んでいる」というのもいい。こういう意外な一面があると、キャラクターが生き生きする。
◆性格は行動に表れる
――「多少ふざけたところはあるが、根は真面目」っていうのはどう?
「主人公とふざけたやりとりはするが、根は真面目」というように行動に結びつけて性格を記述するとぐっとよくなるな。
――なるほど、行動か。
性格は行動に出るからな。
――「負けん気が強い」ってのもいいよね。気が強そうで。
そうかな。
――え?
よいか、咲美はレギュラーになれず苦悩しているのだぞ。でも、負けん気が強い。
――なにか変?
負けん気が強いのなら、レギュラーになれなくても頑張りそうではないか。
――あ……そうか。
たぶん、ここは「気が強い」という意味で使ったんだろうな。
――それなら、「面には出さないが、苦悩している」っていうのと一致するもんね。
うむ。ついでに「根は真面目」というのとも合う。根が真面目だから悩んでしまうのだ。
――おお、ばっちり。
ビギナーの頃はついつい似た言葉で違う意味の言葉を使ってしまうのだ。そうして矛盾を引き起してしまう。
だから、性格を具体的な行動と結びつけて考えるといい。
実例検証2〜エミリー・マークライツ〜
では、2人目。
3.エミリー・マークライツ
10歳の時に母親を亡くしており、現在父親と2人暮らし。
父親(軍人)の配属で日本(森川学園)にやってくる。不慣れな日本語を話す。
父親から格闘術のイロハを教わっており、たまに主人公を実験台にする。(悪気なし)
[性格]陽気なアメリカン。性については開放的(非処女)。
[容姿]170cm、54kg B:90(Fカップ)W:54 H:92。
[服装]冬の私服:ジージャンにジーパン
夏の私服:ラフな格好を好む。スカートははかない。
どうだ。
――いい感じ。ボクチン金髪好き。
おれも好きだ。実は密かに世界中の月刊PLAYBOYを集めているのだ……って、違うだろ!
こういう性的にオープンというか、積極的な子がいるのはいいな。全員セックスにうぶだと、ゲームの最後にならないとエッチシーンが来ない。それでは美少女ゲーマーからブーイングを食らってしまう。なかなかいいキャラクターバランスだ。
名前もなかなかよろしい。「エリカ」ではタカビーになってしまうからな。「エミリー」だと親しみやすさがある。
――でも、「性的にオープン」「陽気なアメリカン」ってパターンじゃない?
この場合はパターンでいいのだ。それで楽しませようということなのだから。
それに、ちゃんとステレオタイプに対して工夫がしてある。
主人公を格闘術の実験台にするという設定がそうだ。楽しくていいぞ。笑える。コミカルな部分があると、話が和む。
――性格的には矛盾ないね。
伸び伸びして書きやすそうだな。シナリオを書くときは思い切り性的にサービスしてやったほうがいいだろうな。早めにエッチさせて。
◆女性キャラ3人を並べてみると?
では、メインヒロインも合わせて女の子を3人並べて見ようか。
1.高野美紀(たかの・みき)
森川学園3年。主人公の幼なじみ。柔道部。
勉強熱心で活動的。帰宅部の主人公をふがいなく思っている。恋人はなし。
【性格】真面目。優等生的な性格。
【体格】身長157、体重48キロ。B83(Cカップ)W57H82
【服装】
・冬の私服 上着、ニット。下、チェックのスカート。
・夏の私服 キャミソール。
何か気づくことあるか。
――名前はいいかな。
そうだな。メインヒロインは「美紀」で、初めの母音は「i」。「咲美」は「a」。エミリーは「e」。すべて別だ。
――名前の最初の母音って、重なるとよくないの?
出来れば、バラバラにしてやったほうがいいな。「美紀、千里、ヒラリー」よりは「美紀、咲美、エミリー」って、音がきれいに分布している方がクリアーな感じがするだろ?
――言われてみればそうだなあ。
おれは結構気にしてたな。5人女の子がいるからって、無理やり「a」「i」「u」「e」「o」にしなくてもいいけどな。一人ぐらい重なってもOKだ。
◆服装は個性を表す
他に気になることはないか。
――ない。
服装はどうだ。
――あ。咲美とエミリーの冬服が似てる。
そうだ。いいところに気づいたな。服装は個性を表す。違うようにしたほうがいいな。
――でも、二人とも変えるのが難しいような……。
なあに、簡単だ。
エミリーは性的にオープンなんだろ? なら、夏服はもうへそ出し、セックスアピールばりばりの衣装にする。ビキニっぽい上着か、ビスチェもいいな。下はやっぱりサービスでミニのタイトスカートがいいかな。
あと、髪にサングラスをかけてやるとアクセントが強まっていいかもしれないな。
では、直し例を載せておこう。色が変わってるところが添削したところだ。
2.神楽咲美(かぐら・さくみ)
森川学園3年。美紀の親友でバスケ部所属。バスケの腕は準レギュラーといったところ。
活発で言葉より先に手が出る子。恋愛にはうとい。当然恋人なし。
面には出さないが、なかなかレギュラーになれず苦悩している。
(心の奥では毎回試合に出場している美紀を羨ましく思っている。)
ヌイグルミに目がなく、よくUFOキャッチャーにお金をつぎ込む。
[性格]表は気が強いが、ついつい主人公とは冗談のやりとりをやってしまう。でも、根は真面目。
[容姿]163cm、52kg B:85(Cカップ)W:57 H:86。
[服装]冬の私服:ジージャンにジーパン
夏の私服:Tシャツにホットパンツ
3.エミリー・マークライツ
10歳の時に母親を亡くしており、現在父親と2人暮らし。
父親(軍人)の配属で日本(森川学園)にやってくる。不慣れな日本語を話す。
父親から格闘術のイロハを教わっており、たまに主人公を実験台にする。(悪気なし)
[性格]陽気なアメリカン。性については開放的(非処女)。
[容姿]170cm、54kg B:90(Fカップ)W:54 H:92。サングラスを髪にかけている。
[服装]冬の私服:上はジャガー柄のベロアのカットソー。下はマイクロミニスカート。ロングブーツと網タイツ。
夏の私服:上はビキニまたはビスチェ。下はミニのタイトスカート。
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