二度目をする前に、夢彦はみごとバストサイズを当ててみせた。 宏美はびっくりしていた。 夢彦がサイズを当てたことと、前戯だけで自分をいかせてしまったこと、そして背中の 性感帯を探り当てたことにである。 結局、宏美は夢彦が果てるまでに四回イッた。 宏美はTシャツを着なおすと、うれしそうに部屋を出ていった。 「ずいぶん長い間お茶を飲んでいたのね」 入れ代わりにみどりが部屋に入ってきた。 夢彦は思わず飛び上がりそうになった。 「だめよ、あまり遊んだりしたら」 「遊んでないよ」 「うそ。じゃあ、さっきの子となにしてたの」 「ちょっとお話」 「性器同士のお話?」 あまりにも露骨な言い方に夢彦はお茶を吹き出すところだった。 「だめよ、うそをついても。鏡君がなにをするかはわかっているんだから」 みどりはしゃがみこんで真面目な眼差しで覗き込んだ。 「いい、鏡君。今日は遊びじゃないのよ。真剣勝負なの。鏡君が自分にどのくらい勝てる かの闘いなの。いつもなら少しぐらい羽目を外しても構わないかもしれないけど、その一 回の外しがあとで響くことだってあるのよ。わたしもいるから少しは助けてあげられるか もしれないけど、最終的に自分に立ち向かうのは鏡君なのよ」 夢彦はうつむいた。 「技合わせに出るっていうのはね、ふつうに部屋のなかで二人きりでセックスするのとは 違うのよ。精力があるからっていっても、誘惑にのってたらそれで台無しになることだっ て、いっぱいあるのよ。それでなくても鏡君はみんなに注目されているんだから。また誘 惑があっても絶対のっちゃだめよ。いい?」 夢彦はうなずいた。 みどりはやさしい顔になって夢彦を抱き寄せた。 「少しの辛抱だから、我慢してね。あとでたっぷり気持ちよくしてあげるから」