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　ＨＰでよく見かけるが、美少女ゲームの採点はおかしい。とにかく圧倒的におかしい。

　何がおかしいかって、エンタテインメントを１００点満点の減点法で採点していることや。１００点満点が絶対評価やったら文句はないが、相対評価やったりする。

　ＴＯＥＩＣみたいに満点が９９０と決まっていて、７３０以上ならアメリカの大学へ進学できる英語レベル、８６５以上やったら大学院に進学できる英語レベル、のように指標となっているものも存在するから、採点法でも無理ではないと思うのだが、そのような評価は見た試しがない。

　だいたいもの申す人には「同級生」なり「Ｔｏ　Ｈｅａｒｔ」なりの最高基準となるソフトがあって、それが満点になっている。そこから減点していくわけで、これはほとんど評価と呼べるものやなく、個人的なランキングに等しい。個人的なランキングやったら問題ないが、評価となるととにかく無茶苦茶おかしい。

　エンタテインメントはペーパーテストやない。

　気に入らんところを見つけて、個人的な気分でぽんぽん１０点ずつ引いていくもんでもない。１０点引くんやったら、その１０点に絶対的な意味がないとあかん。

　どだい、エンタテインメントに満点なんかないんや。あるものが１００点になっても、それより上のものを、１２０点を、１５０点を目指すものがエンタテインメントやからや。１００点満点なんて基準は、いいものが出来上がればすぐに移ってしまう。ところがその１５０点も１００点満点にして他のものを減点法で見ていくから無理が生じる。絶対性もなくなる。減点法で採点するのは無意味なんや。

　ちゃんとエンタテインメントしているかどうか、絶対的なレベルで評価してやらなあかんのやと思う。あるいは持ち点制度。システムに１０点、ＣＧに１０点なんてふうに点数を割り振って、それぞれに対して１０段階で絶対評価する。その合計で評価を出す。ただ、その方法やとあまりにも点数が辛くなりすぎる。指標に慣れてない人には、ほとんどのゲームが印象悪くなる。レベルで見てあげたほうがええやろう。そうでもせんと、ゲームが救われん。今の点数式ゲーム評価は、ほとんど「文句言い」やから。