◆◆◆ 「かかあ天下」の群馬県へ行って来ました ◆◆◆

図書館問題研究会 第52回全国大会(於 高崎市・中央公民館) に参加して             

 (2005年7月3日〜5日) 
 

 この大会は1955年「図書館を守り発展させていくための組織」として結成され今日まで50年間、図書館員・関係者と住民によって存続しています。図書館活動の充実がまちづくりにつながり、実践例を交換しながら励まし合って図書館の任務と課題を一歩一歩前進させて来ました。私は1987年大洗大会以来、10数回参加し先輩に導かれ図書館愛好者に育てていただきました。
 今回は文庫活動を共にしたなかよし文庫の 広井ひよりさんとご一緒に参加。群馬の山々の美しさ、白衣観音の巨大さ…実に楽しい三日間を過ごすことができました。 

第1日目
 開催地を代表して、全国市長会の税制委員長でもある松浦幸雄高崎市長より歓迎のあいさつをいただき、全体会にはいる。(略)
 シンポジウム「図書館づくり・人づくり・まちづくり そして世界へ」ではコ−ディネ−タである長澤成次さん(千葉大教授)から「群馬県の歩みにみる 図書館」の中から「生きるための静かな時間を県民に提供してきた」との50年間の歴史が紹介された。

パネリスト
○ 熊倉浩靖さん(NPO代表)
 図書館事業評価や住民との協働について
○ 常世田良さん(元浦安市立図書館長、現日本図 書館協会)
 図書館は建物ではなく知識を共有するためのコンセプト。
 人間を人間たらしめている知の要求がある限り不滅だ。
 特に「図書館が日本を救う」との言葉に私は強く共鳴。
○ 巽(たつみ)照子さん(滋賀県東近江市永源寺 図書館長)
 人生をかえ、町をかえ、行政をかえ、子どもの50年先を見通して図書館運営。
 生きる人々の力になるのが図書館だ。
○ 続木美和子さん(子どもの本の専門店主「樹の家」 絵本原画展で文化創造、地域おこし、国際交流。 

 第2日目 分科会 
 第1分科会「あらためて公共性を問う」に参加。改革と称する規制緩和、行財政改革による現場のレポ−ト(委託・指定管理者制度の問題点)

@23区図書館委託の現状と問題点
ANPO法人による図書館サ−ビス展開の矛盾点と使用者責任の苦悩 
B太田市図書館のNPOの問題点 C図書館PFI、指定管理者導入による競争入札・安かろう悪かろうの問題点などをうけ、朝9時から夕方5時まで討議。

夜のテ−マ別交流会は「戦争と図書館」に参加  

第3日目 全体会(略
 ◇教育基本法の改悪に反対するアピ−ル
 ◇指定管理者制度導入を阻止するアピ−ル
 ◇共謀罪新設法案の廃案を求めるアピ−ル  を採択。

準備をしてくださった群馬の皆さん 有り難うございました。