2008年12月 住田の意見討論 

97号議案(08、12月議会)
多摩市立学校設置条例の一部を改正する条例の制定について例の一部を改正する条例について
  改革ゆいの会を代表し原案及び修正案に反対し、本条例を否決の立場から意見討論します。

 本条例改正は豊ケ丘2丁目と3丁目の南端および貝取地区貝取中跡地および貝取2の2の南端を境に通学区域を南北にわけ南側は南貝取小学校跡を青陵南小学校,北側は北豊ケ丘小学校跡を青陵北小学校とし、4校を2校に統廃合するものです。
 私は教育委員会の対応はこれで良かったのか、について意見を述べたいと思います。

 多摩市立学校の一定規模及び適正配置等に関する審議会(第二期)において南豊ケ丘小学校、南貝取小学校、北豊ケ丘小学校、及び北貝取小学校の通学区域の見直しについて審議会は19年5月の答申素案では北豊ケ丘小学校と豊ケ丘中学校跡地を統合後の学校設置としています。19年10月の答申原案では北貝取小学校と豊ケ丘中学校跡地とし12月27日の答申では統合後の学校ををどこにするかを教育委員会に委ねている。審議会は平成18年10月11日の審議開始以来19年12月27日の答申に至る1年2ヶ月の間に地域説明会,地域懇談会を含め、32回の会合を重ねたにもかかわらず、19年12月27日に未完成の答申を出さざるを得なかったのはなぜか。 今回の結果を見る限り教育委員会に於いて十分検証されたとは思えません。
 本年1月以来教育委員会は4回の会合を重ね、横割り、北豊ケ丘小学校、南貝取小学校案を纏め9月21日保護者説明会、28日地域説明会を開催していますが審議会の未完の答申をどのように受け止めたのでしょうか?特に歴史的背景は争点にならなかったとしていますが、それぞれの学校が建設された経緯、ニュータウン開発に伴う町名地番の変更と学校名の由来など、歴史的背景をきちんと議論することは教育委員会の役割だとおもいます。

   特に本年1月以来、約10ヶ月余にわたる教育委員会の審議過程と内容が地域住民に十分伝わっていなかった事は大変残念な事です。説明責任が果たされていれば、11月26日に議会に提出された学区見直しの陳情にはいたらなかったのではないでしょうか。 平成元年に始まる学区調査協議会以来、学区の再編は小規模校の解消のみに力点が置かれ、一定規模の見直し、特色ある学校作り、学校選択制の導入など公教育が本来のあり方から遊離しています。
 少子化により薄れつつある地域とのつながりが学校選択制によりますます希薄になっており地域とのつながりの再構築が求められています。  現在子どもが直面している課題は家庭の経済状況により子育て環境、健康、学力に迄格差、貧困が浸透していること。公教育はすべての子どもの教育権、発達権を保証し未来の社会構成員を育成する事だと思います。
子どもが長い人生のスタートにおいて地域に誇りを持ち続けるためにも長い歴史を持つ多摩の地名は当然学校名として残すべきであり、青陵北、青陵南小学校という学校名、横割りの学区について再検討をもとめます。

 次に、本日午后1時30分議場で配布された修正案について反対理由を申し上げます。 本修正案は藤原マサノリ、小林義治、菊池ふみお3議員が提出者となり10名の賛成議員、計13人により提出されています。 修正内容は別表1から青陵南小学校。青陵北小学校という名称を削り、住所だけを残す異例の内容です。本来条例に明記すべきは学校名と住所がセットとして明記すべきものです。既に文教常任委員会で結論の出ているものを多数派工作により、非公開の場で明確性に欠けるな条例に修正する事には全く納得がいきません。議会改革、二元代表制を標榜する議会として大変残念です。
以上、原案並びに修正案に反対し否決の討論とします。

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