◆顔を輝かせよう 2000.10.22
オリンピックを見ていて気づいたことがある。
金メダルを取る選手は顔が違う。
試合の当日、テレビに映し出された顔が凄く引き締まって艶がよく、張りのある顔をしているのだ。自信と緊張が適度に混ざった勇壮な表情とでも言おう。
柔道男子60キロで金メダルを取った野村然り、滝本然り、男子個人体操金メダルのネモフ然り、サッカー金メダルのカメルーン然り、優勝する人間は、顔が輝いている。
それを見て、世の中で実力者と言われる人、活躍している人の顔が凄く照り輝いていることを思い出した。メイクしているのかもしれないが、内部から溢れ出る輝きも感じるのは気のせいか。
視線を転じて通勤電車の中を見ると、これが灰色のスーツと同じくらい、沈んでくすんだ表情ばかりであることに気がつく。1車両見渡しても、果たして輝いている顔はあるかどうか。
座席に腰掛けている人、吊り革に掴まっている人、ことごとく顔が死んでいる。
笑う門には福来るという。
ならば、いい顔にも福は来るとは言えまいか。輝く顔に福来るといえまいか。
もし言えるのならば、毎日死んだ顔をしていないで、顔を輝かせようではないか。
そんなことをしても無駄だ、無理矢理顔を輝かせたって意味がないと反論する人もいるかもしれない。だが、かなり意識的にやらねば顔を輝かせることは出来ない。自分でやってみればわかる。それを毎日続けるとなると、相当の意志が必要だ。
顔は心を映すという。
沈んだ顔の裏には沈んだ心。でも、心は顔を操作することによって変えることが出来るのではあるまいか。顔を輝かそうとすることによって、己の内面を輝かせ、結果として福を呼び込むことが出来るのではなかろうか。
いつもくすんだ表情で鏡を覗いているあなた。
一カ月ほど、その顔を輝かせてみては?
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