◆流行人類学クロニクル 99.8.19
厚い。とにかく分厚い。
厚さ約6センチ。
学研漢和大辞典より少し薄い程度。大辞典と並べてもなんの遜色なし。ページ数なんと860。バケモンや。
けど、これが面白い。
別にむかついたときに人をどつけるとか、筋力トレーニングにちょうどええとか、そういうことやなくて、時代が見えるんよ。
たとえば最初の項目。学生カードのことが書いてある。
元は83年からあったらしいが、87年4月にVISAとJCBが本格的に市場参戦してから一気に席捲。今となっては学生さんでもカード持ってるのが当たり前なんやろうが、その根っこは12年前にあったのだ。
おお。
おお。
思わず唸ってしまった。不肖和泉、存じませんでした。なにせ26になってやっとカードを持ったもんで。
著者は武田徹さん。ジャーナリストにして社会学研究者。88年から99年まで『日経トレンディ』に連載した記事が収録してある。90年代はバッチOKということやね。バブルな時代からこの12年間の軌跡を眺められる。小学生の頃から分厚いもん好き辞典好きの和泉、勢いで買ってしまいましたが、うしし……正解でした。
もうすぐ長々し秋。結構楽しめそうです。
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