洋々閣(宿情報・感想)

2003/01

玄海灘に面し、虹ノ松原近くにある料理自慢の宿。入り口は小さいですが、趣のある玄関。チェックインを済ませて部屋に。和風庭園の中庭を中心にL字型に部屋が続いています。今回は2階の部屋、窓から遠くに玄海灘が望めます。12畳の和室と椅子付きの広縁、ユニットバス、トイレ、洗面所付きです。大正初期の建物に手を入れ、使いやすく「洋」のテイストも取り入れて、ということなのですが、全体の雰囲気や係りの方の雰囲気は純和風な感じを受けます。
<風呂>
大浴場は温泉ではありませんが麦飯石をタンクの中に入れているとのことで、確かに温まる感じがしました。ただ湯舟もさほど大きくなく(5〜6人が限界?)洗い場も5つ、脱衣籠が4つとちょっと厳しい規模。それでも小さなビニールの手提げ袋が用意されていたり、マイナスイオンドライヤーがあったり、心遣いは感じられます。
<食事>
部屋でいただく食事はもちろん海のものが中心で「懐石」という感じでもなく、力強さもあって美味しい。係りの方のお話しでは「のんべえ」サンが多い宿らしく、酒&つまみの料理が多いとのこと。なんといってもすごいのは唐津焼の陶芸家、中里隆氏の作品を何気に使っていること。食後に館内ある中里氏のギャラリーを拝見して、その器のお値段にびっくり。ギャラリーにある作品は販売もしていました。
朝食は1階の庭に面した食事処(椅子席)でいただきます。蕎麦粥(100%)と干物、茶碗蒸、ざる豆腐(美味しい!)、サラダ、きんぴらゴボウ等など、かなりのボリューム。ですが、蕎麦粥はちょっと今一つ。白飯のリクエストやおかわりもできます。
<その他>
正直な感想としては期待していたより「おしゃれ」な感じを受けることがなかったな〜と。というよりそういうタイプの宿ではなかったのでしょう。係りの方がお世話してくださる以外に食事中に女将がご挨拶に見えました。外国語を話され、HPもご自分で作られるとうかがいましたが、それでもお部屋に挨拶回りをされるんだ・・・とちょっと不思議に思いました。この「挨拶回り」、客の立場としては食事の手を止め、会話を止め、女将の方を向き、ひたすお辞儀と愛想笑いを繰り返す・・・結構苦痛です。もちろん客によってはそういう風習を好んでいる人もいると思うので一概には言えませんが、少なくともカップルには不要と感じるのです。(2003/01)


2階の客室「壱州」。 夕食の前菜。しらこ、自家製の塩辛、お造りは土佐醤油でいただく。 お魚(名前忘れました!)の煮付け。身もたっぷりと付いて美味しい。 ハマグリのお吸い物。
野菜の盛り合わせ。柚子の香りが効いてます。 貝の入った揚げ餃子?だし醤油でいただく。 朝食。これに干物、ざる豆腐、茶碗蒸がついて、豪華。


宿名 洋々閣
住所 佐賀県唐津市東唐津2丁目4-40
電話 0955-72-7181
客室数 22
チェックアウト 10:00
食事場所 夕:部屋 朝:食事処
その他 食事のランクが多数あり
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