玉の湯(宿情報・感想)

2000/04

かの有名な湯布院「玉の湯」。人であふれる湯布院の町中にあります。宿内のレストラン「葡萄屋」の横を通ってロビーへ。ロビーと言っても木のダイニングセットが二組あるだけですが、通りの喧騒から急に静かな世界になります。チェックイン時にロビーでいただいた草もちと粒あんはとても美味!期待は盛り上がる・・・。回廊に沿って客室が並んでいます。
<部屋>
雑木林に囲まれた離れタイプの部屋の庭には、自然な感じで季節の花が植えられています。春ということもあってヤマブキ・雪柳や木々の新緑が美しい。昼間は塀の外を行き交う人々が騒々しいですが夜は静か。フローロングに和風テイストのベッドの部屋と畳、板張りの広縁、妙に広々とした洗面所・脱衣所・トイレ。そして二面がガラス張りになっている檜の内風呂(湯は出しっぱなしでよいとのこと)。ゆったりとした設計です。内風呂も良いですが、大浴場もいいです。木の香りがたっぷりとして、広くて明るい。露天は遠くに由布岳を望み、適度に配された樹木がいい感じで、とても気持ちよいです。もっとも季節が露天に適していたのですけど。風呂上りは宿泊者専用の休憩所(読書室:冬は暖炉がたかれる)へ。コーヒーサービスもあり、中庭に面している椅子で一休み。ゆったりできますね〜
<食事>
夕食は部屋で。懐石ではなく、地の素材を生かした煮物が大皿で出てきたりします。鍋は一人ずつ地鶏・スッポンなどから選べますが一人でこんなに?というくらいに鍋のボリュームはあります。気取った懐石よりもこういう料理の方が好みなので、美味しく楽しくいただきました。朝食はレストラン(葡萄屋)で和洋好きなものを選択できます。和はざる豆腐や野菜のおひたしなど。洋は自家製のジャムや卵料理。そして盛りだくさんのフルーツ(ガラスのボールに山盛りのイチゴ!)。季節の地のものを素材の味を生かして食べさせてくれます。
<その他>
二組で宿泊したのですが、一組が泊まる予定だった部屋が私たちがチャックインしようとしたらまだ清掃中。宿側の連係プレーが出来ていなくて、ロビーまで後戻りして待たされることに。宿の方は恐縮していましたが、チェックイン時間を過ぎていたのにこの状態はいただけませんでした。それと私たちが宿泊した部屋は2階部分があるところの1階。ベッドルームの真上がトイレだったのか、夜中に排水の音がダイレクトに聞こえたことが気になりました。
値段がお高い宿なのでこちらもそれなりのものを求めてしまいますが、全体にはかなり満足のいく宿です。(2000/4)

宿名 玉の湯
住所 大分県大分郡湯布院町湯の坪
電話 0977-84-2158
客室数 18
チェックアウト 12:00
食事場所 夕:部屋または食事処 朝:食事処
その他 夕食のメインはチェックイン後選択 朝食は和洋から選択
耳寄り インターネットによる予約を開始。ただし部屋ランク限定。


温泉宿楽