妙乃湯(宿情報・感想)

2003/09

秘湯で有名な乳頭温泉郷、かの有名な「鶴の湯」とは谷違いで、蟹場温泉の手前に位置しています。先達川のすぐ横にこじんまりと宿があります。温泉郷の他の宿からみると、かなり小じゃれたというか、女性向きの感じ。チェックインを簡単に済ませ、お部屋に。
<部屋>
予約したのは4つのランクのうちの一番上、洗面所とトイレが付いているタイプの部屋。扉を開けると部屋の正面に窓、そこを開けるとものすごい滝の音です。ペアサッシのせいもあってかなり音は遮断されていますが、「川のせせらぎを楽しむ」というよりか「轟音」で・・・・。部屋には冷蔵庫・テレビといったものは無し。ロッキングチェアーが一つだけ。ゆらゆらと気持ちよいのですが、奪い合い。普通の椅子でよいからもう一つ欲しいな〜。
<風呂>
貸しきり露天は1時間の予約制。まずはフロントに予約を入れ、最初は大浴場を楽しむことに。宿の案内に風呂の見取り図が入っていますが、今一つ理解できない。まあ、行ってみよう。部屋からタオルを持って夜8時に男女で入れ替わる大浴場へ。
さほど広くない脱衣所、おっ!抗菌スリッパ入れがある。ちなみにスリッパは畳敷きタイプでグッド。洗い場は天井まで仕切られたシャワーブースが4つ、このブースは木製でとってもいい感じ。内湯は「銀の湯」と言われる単純泉、湯船は木製で湯温もちょうど良く気持ちよい。外湯は「金の湯」で硫酸塩泉、赤茶に濁った湯。どちらも100%源泉。この日は雨だったこともあり湯温がかなり低くなっていました。外湯は壁に囲まれ眺望は悪く残念。その外湯から混浴の湯船(滝見が出来る)につながっている・・・・がとりあえず、パス!
<夕食>
夕食は椅子席の食事処でいただきます。山菜が中心のメニューで1品ずつ運ばれてきます(と言ってもこちらの進み具合とはあまり関係なく、どんどんと出てきますが・・・)。内容は写真をご参照ください。写真にはありませんが鮎の塩焼きなど、全体に美味しいのですが、1品ずつ出てくる割には冷めているのが少し残念。食後のフルーツはマンゴスチン。凍ったまま早々とテーブルに置かれ、「食べる頃にはちょうど良くなっていますから・・」と。確かに、食べるころには少し解けていましたけど。
<貸切風呂>
さて、予約しておいた貸しきり露天です。場所は混浴露天の隣り、結局、男女で貸しきり露天を使う場合は、それぞれの脱衣所で裸になり、内湯・外湯と通り抜けてたどり着くのです。8時に入れ替わっているもう一つの風呂から入ると、脱衣所は先ほどよりかなり広い。そこを出ると右手に露天らしきもの(ランプの灯りだけでよく見えない・・・)その先に引き戸があり、ここが?と思ったらシャワーブースが並んでいる(作りは先ほど同じ)。さらに先に行くと上り階段、ここ?と思って上っていくとそこは内湯、その階段を上らずに直進すると混浴露天・・・の途中に扉が・・・ようやっと貸切露天に到着。扉は中から鍵がかけられます。木製の湯船のみ(泉質は銀の湯)。ほんのりとしたランプの灯りの中、滝のゴーゴーという音を聞きつつ・・・掛け流しの湯が心地よい。
滝の音とともに目がさめ、いざ朝風呂へ。明るい中で初めて昨晩の露天を確認。岩作りで「金の湯」ですが、ちょっと池っぽくて個人的には今一つ。ただし目の前には山が迫り、緑が美しい。
朝食は畳の部屋です。品数もたっぷり(ちょっと多すぎ?)で美味しくいただきました・・・がお味噌汁がしょっぱい。食後はコーヒー付き!
<その他>
1泊2食サ・税別で17000円。乳頭温泉では高いランクになるでしょう。秘湯とは似つかわしくないしゃれたインテリア、小物使いなど、好みの分かれるところではありましょうが、女性が安心してお湯を味わうにはお薦めの宿かもしれません。秘湯をじっくり味わいたい方には向いていないのでは?しつこいようですが、滝の音、半端じゃありません。
それと浴衣のサイズがミョ〜に大きいです。「中」と表示されていますが175センチくらいの人用って感じです。紐は2本用意されていますので安心ですが。(2003/09)


1泊2食で17000円(サ・税別)の部屋 「雪柳」
和室とトイレ・洗面所付き
窓の外は滝と川で、サッシを開けるとゴーゴーとすっごい音。ひんやりとした空気が気持ちよい。
大浴場に向かう途中にある共同洗面所。部屋に付いていないところもあるので、そのための設備と思います。プラスチックコップも置いてある。 夕食。ジュンサイの酢の物。4人分です。あっさりとして美味。 きのこ汁。鉄の大鍋が火鉢にかかっていて、それを宿の方が盛り付けてくれる。鶏肉も入って、だしが良く出ている(ちょっとしょっぱい)。
湯葉巻き豆腐のきのこあんかけ。お豆腐が冷めていたのが残念。 これまたピンぼけ・・・すいません。一人分ずつ土鍋で出される秋田名物きりたんぽ。もちもちとした食感が美味しい。 すごく判りにくいですが、椅子席の方の食事処です。クラッシックが流れていて、大正ロマン風・・?でも洋風の暖炉があったりもする。 もう一つの食事処。こちらは畳。朝はこちらでいただきました(部屋によって夕食がこちらの場合もあるようです)。
朝食。野菜の煮付け、湯豆腐、鮭、引き割り納豆、海苔、なめこ、ベーコンエッグ(中央に鎮座している生卵をベーコンがすでにのっている陶板の上に割り、自分で作る)と盛りだくさん。 食後のコーヒーサービス(超うれしい!)。一人ずつ器が違い、もみじの葉が添えられている。右はカップももみじ柄で、ソーサーは木製。 部屋から望む滝。露天からも同じ物が見える。ともかくすごい音。水量はこのくらいで普通とのことだった。眠りの浅い方、耳栓ご持参がいいかも?


宿名 妙之湯
住所 秋田県仙北郡田沢湖町生保内字駒ケ岳2-1
電話 0187-46-2740
客室数 16
チェックアウト 10:00
食事場所 朝夕:食事処 
その他 朝食後にコーヒーサービスあり  テレビは希望すれば部屋につけてくれる
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