秀月(宿情報・感想)

2004/11

九州、やまなみハイウェイと谷違いを走る県道40号。雄大な九重連山の中、標高1000mにある温泉地「筋湯温泉」から少し離れたところにひっそりと佇む小さな宿です。全8室露天付き。派手さはありませんが落ち着いた玄関をくぐると宿のご主人がお茶を用意して待っていてくれました。
<部屋>
部屋は九重連山の名前がつけられていて、今回は「三俣」という部屋。部屋はすべてベッドルーム+和室という構成で、なかでも「三俣」は露天が一番大きいとか。玄関から和室・洋室はそれぞれ振り分け式に出入りでき、広い洗面所・トイレと使い勝手がいいです。露天は後から屋根を付けたそうで土間のようなイメージに岩風呂があるような?窓をあければ半露天となり、掛け流しの湯があふれていていい感じ。和室はホットカーペットが敷かれ、我が家のよう。
<風呂>
取り合えず大浴場へ。回廊から階段を下りて・・・一見お風呂には見えない建物・・恐る恐るドアを開けると真っ暗・・・電気をつけて・・ちゃんとした風呂場でした!湯船は7・8人は入れるくらいで洗い場は二つ。設備的には揃っています。適度な湯温で露天ではなくても大きな窓から高原の心地よい風。でも一人で入っていると少々怖いかも。
部屋に戻って今度は部屋露天に。宿のご主人に言われたとおり、熱い!水でうめながら入りました。少しぬるりとした感じのお湯で肌がしっとり・・・かなり気に入りました。
<食事>
夕食は6時に母屋にある食事処で。半個室で掘りごたつ式。一品づつ運ばれてくるのは山里のお料理という感じで、素朴な味。十分に満足しました。部屋に帰る回廊で夜空を見上げると満点の星。
翌朝は8時〜9時の間でセレクト。相変わらず9時の遅い朝食で・・・食後はコーヒーを注文して、部屋に運んでくださいました。
<その他>
10時半のチェックアウトまで何回風呂を楽しんだことか・・(笑)、これが部屋露天のいいところですね。なんと足湯しながらお化粧して・・・。
九州の山の中とはいえ、これだけの設備とお料理で15000円しないのです。宿の女将さんは「何もサービスはしないので、人件費を抑えてます」とおっしゃっていましたが、必要なサービスはちゃんと提供してくれていると感じました。3ヶ月前に予約開始、すぐに埋まってしまうようですが、是非もう一度行きたいお宿です。
11月中旬、宿の周辺は一面のすすき、他ではあまり見ることの出来ない雄大な風景、夜はかなり冷え込みますがおすすめの季節かもしれません。(2004/11)


宿の入り口。入ると小さなロビーとフロントがある 各部屋は中庭の周りに離れ式に配置されている。 大浴場にはこの階段を下りていく。 これが大浴場、時間で男女が入れ替わる。
大浴場内部。脱衣所には籠が6つあり、トイレ・洗面所・ドライヤーなども設備されている。 「三俣」部屋内部。8畳ほどの和室はホットカーペットがある。左側の雪見窓から部屋露天が見える。 同じく部屋。セミダブルサイズのベッドに羽毛布団。ゆったりと・・・爆睡間違いなし? 部屋付き露天。この季節、湯温が熱めに設定されているとかで、ホントに熱い!岩がいい感じで配置されていて、4人くらいは入れる大きさ。無臭ではないけど透明な湯。ぬるりとした感じ。もともと屋根が無かったのを後付したそうな。完全な露天ほどの開放感はなくても、風情は十分。
夕食。菊やみょうがのおひたし、みずなの白和え、鴨のサラダなど。この後、山女の刺身。 土瓶蒸し。マツタケではなかったと思う。特産のゆずをたっぷり絞って・・・美味。 鮭のクリームソース和え。その後、豊後牛の陶板焼き。大根のあんかけ。白飯とだご汁、漬物。個人的にだご汁(すいとんのようなもの)好きです。デザートはゆずのシャーベット(少々苦い)、柿・りんご 朝食。ポテト・キャベツ・トマト・ハムのサラダ、鯵の味醂干し、茶碗蒸し、豆乳豆腐(湯葉入りで温かくて美味しい)など。


宿名 秀月
住所 大分県玖珠郡九重町筋湯温泉
電話 09737-3-0050
客室数 8
チェックアウト 10:30
食事場所 夕・朝:食事処
その他
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