白石(宿情報・感想)

2002/03

営業停止中

熱海から国道135号線を南下、網代の手前に宿があります。良く見ないと見落としてしまうくらいの小さい看板。急な坂道を下ると宿の入り口です。ロビーは正面がフロントで風変わりな天井に白い布張りのソファーとなぜかパソコンが2台・・・・。フロントでチェックインの手続きをするとまもなくご主人とおぼしき方がお部屋へ案内してくれます。とはいえフロントからすぐのところが私たちの部屋「夕月」です。
<部屋>
実はパンフレット等で拝見してあまり期待していなかったのですが、入ってビックリ・・・綺麗なのです。新しい畳の香り、一段低くなったじゅうたん敷きの広縁に4人座れるソファー。部屋からの眺望はもちろん海。すぐ下が入り江でかもめが沢山飛んでいます。部屋風呂はタイル張りで広さはありますが、わざわざ入る必要は無いですね。ご主人は「係りのものが来ますから」とおっしゃりすぐに退散。ほどなく係りの方がお茶とお饅頭を持っていらっしゃいました。とてもテキパキとして感じいい。館内の説明と食事のリクエストを聞かれます。この日はメインが伊勢海老・車えび・アワビ・ハマグリから選べ、尚且つそれぞれの調理方法を4から5種類の中で選択します。迷う迷う・・・・。
<風呂>
大浴場は時間で入れ替わる男女それぞれの風呂と貸切露天があります。まずは女性用風呂へ。洗い場が3ヶ所とこじんまりしていますが、木製の湯船は半分が室内、半分が半露天風でつながっていて潮風が心地よく感じます。9室という規模だとこんなもんでしょうか・・・満室ということもあってやや混雑気味。泉質がナトリウム塩化物泉なので、顔にはねた湯を舐めるとしょっぱい。入れ替わったもう一つの風呂は改装していないようで少し古い感じ。木枠の窓を開ければ半露天になるみたいですが、このときは閉まっていました。ジャグジーつきの石張りの湯船。洗い場は4ヶ所でこちらも大きいとは言えません。どちらも普通の設備のお風呂ですね。
貸切露天は洗い場も湯船も屋根付きの半露天風の作りで、全体にタイル張り。夜は網代の夜景が美しいです。貸切としては結構広いので4人くらいでも十分入れます。
<食事>
お楽しみの食事は個室料亭。掘りごたつタイプの角部屋で二面が全面窓なので眺望は最高。いきなりお造りの盛り合わせがドカーンと登場。内容はタイ・イカ・しま鯵・伊勢海老・ホタテ・・・伊勢海老の頭が動いてる・・・・。その後平目のお造り、鯵の塩焼き(備長炭で焼いた塩焼きは最高に美味しかった)、ハマグリの磯焼き、アワビの土手焼き、鯛のアラ煮、サザエのつぼ焼き、小柱のかき揚げ、ふきのとうの天ぷら・・・出るわ出るわ。大満足!夜食の希望も聞いてくれます。普通は何も言わなくても部屋に置いてあったりするけど、満腹なのに残すのも忍びないという思いをしなくて済むのは嬉しいです。食事の途中で女将のご挨拶があって、正直なところそれはいらなかったけど。
朝食はゆっくりと9時でもOKでした。時間に合わせて鯵のたたきを作ってくれます。目の前の海で取れたヒジキの煮付け、ほうれん草のおひたし、わらさの照り焼き、ふんわりとした厚焼き玉子。夕食に比べるとやや少な目の量ですがちょうど良いボリューム。食後はロビーでコーヒーサービスがあります。
<その他>
気になっていたロビーにあるパソコンは常時接続でいつでも使わせていただけます。夜に行ってみたら、浴衣姿のオヤジ連中(失礼)が占領してました。宿の規模が小さいからでしょうか、満室でもゴタゴタした感じが無く、ゆったりとくつろげます。最初に係りの方の入室があっただけで、その後はプライベートな時間を過ごせますから、夫婦旅にもおすすめです。係りの方とフロントの連係プレーも良くて、心地よい宿でした。(2002/3)


お造り盛り合わせ(二人分)
伊勢海老の頭が動いていて鯛のお刺身にいたずらしている。
鯵の塩焼きは備長炭で焼かれ皮も香ばしい 鯵のたたき(上部中央)とふっくら卵焼きのついた朝食。大きな窓のついた食事どころは開放感十分。海を眺めながらの朝食は美味しく感じる。
宿名 割烹 白石
住所 静岡県熱海市上多賀971
電話 0557-68-2323
客室数 9
チェックアウト 11:00
食事場所 夕:個室 朝:個室
その他 夕食のメインを魚の種類・調理法とも選べる
耳寄り つり好きの方は釣堀で釣った魚を調理してくれます

温泉宿楽