山水閣 (宿情報・感想)

2004/06

那須インターから那須温泉街に向かって登ること車で20分、緑豊かな山裾にある旅館です。昭和初期の建物をリニューアルし、和風モダンの宿になっています。趣のあるロビーからすぐに部屋に案内されました。
<部屋>
予約したのは露天付きの部屋。8畳の和室に広縁、その広縁にトイレ・洗面所が増設(?)されていて、お風呂は・・・?なんと広縁からベランダに出るような感じでお風呂が続いている!つまり広縁が脱衣所というわけで・・。リニューアルされているけど、畳がゆがんでいたり少々苦しいところも。
取り合えずお茶とお菓子をいただきます。手作りの葛もちはとても美味。よく室内を観察すると、冷えたトマトや桶に氷が入った中に冷たいお茶にグラスなどがあったりして。冷蔵庫は空で、館内の自販機は外と同じ値段と良心的。
<風呂>
まずは部屋露天に。おもむろに広縁で裸になり窓を開けて出ようとすると・・・ふと上を見上げると他の部屋から見えてる・・・この宿、中庭に面してコの字型に建てられていて、露天は中庭に面して増設されている。ゆえに囲いがあるもののかなり危ないっす。そういう状況ゆえ、2階の部屋から見えぬように屋根もついていて、露天といっても開放感はまったくないです。おまけにあいにくの雨模様だったので、洗い場は使えないし・・・。それでも石造りの湯船に浸かるとお湯があふれ、透明なお湯は肌にやわらかい感じ。
男女別大浴場と、貸切風呂(露天付き)が2つあります。貸切風呂は「空」の札になっていればいつでも自由に使えますが、これがまたなかなか空かないんです。風呂前ソファーで順番待ち状態。大浴場はカランが5つほどで、やや温めですが広い湯船からお湯があふれて気持ちよいです。
<食事>
食事は個室の畳の部屋か、椅子席のレストランでいただきます。椅子席をリクエストしましたが、ゆったりとしたテーブルと椅子で、臨席とは距離もあり簡易間仕切りがあったのでとてもよかったです。変化にとんだ内容で美味しくいただきました・・・が最後の鶏生姜の炊き込みご飯は味が濃すぎて食べられませんでした。部屋に戻り何気に冷蔵庫を開けると、スイカが入ってる!何の説明も無いので知らなければそのままになっているかも・・。
朝食も同じ場所。こちらは一般的な内容でしたが、卵料理を目玉焼き・出し巻き・温泉卵から、お味噌汁を蜆・きのこからそれぞれセレクトできます。
<その他>
ロビー奥のラウンジでコーヒーはいつでも自由にいただけます。夕方は冷水・ゆず酒などもおかれ、とてもありがたかったです。宿の方は勝手に部屋に出入りしないように配慮されているようで、朝食時に布団を上げて良いかなど、事前に確認してくれます。が、朝食時、席に着いた直後に「精算はお部屋に伺いますが何時ごろがいいですか?」と聞かれて思わず絶句。私は部屋での精算が煩わしいタイプなので(だって2回も係りの方が出入りしてそのたびに応対しなくてはいけないから)、精算の形を自由に選べたらと思いますね。
広いとはいえない8畳の部屋に、少々無理やりな露天、平日2名利用で一人28000円程。休前日だと3万を超えます。この露天なら風呂無しの部屋でリーズナブルな方が納得できるかもしれません。従業員の方は皆さん若く、昔ながらの「旅館」から脱しようとしてる感じ。宿全体の雰囲気は良かったけれど、ゆったりと落ち着ける部屋ではなかったのが少し残念でした。(2004/08)


山水閣のロビー。左手階段の先に小さい売店。突き当りがラウンジ。 ラウンジ。椅子とテーブルのセットが3つ。コーヒー・冷水・ゆず酒などが無料サービス。未確認ですが禁煙のような。BGMは無し。ジャズやボサノバが静かに流れていたらいいなあ・・・。 露天付き客室内。奥に見える広縁の右横にトイレ(ウォシュレット)。籐の椅子が1つ。2つ置いて欲しいな。妙に真っ白な裾のなが〜いカーテンにはちょっと興ざめ。
広縁の右半分はウッドデッキ(近隣の部屋から丸見え)、左半分が露天風呂になります。
同じく広縁の左側が洗面所。見難いですが、手前の赤い物体がトマト、桶の中に「びわの葉茶」が冷えてます。アメニティとドライヤーは揃っています。この洗面台の下に脱衣かごがあって、ここで裸になりますの。
洗面所の横のサッシを開けるとこの露天があります。立ち位置によっては周囲の部屋が見えるので(向うから見えるのかはわからないけど)、なんとなく落ち着かない感じ。 貸切風呂、その1。手前に洗い場が1つ、内湯の向うに露天。木製の湯船のせいか、人気NO.1でいつも人が並んでいた・・・ゆえに入れず。写真撮るのがやっと。 貸切風呂、その2。こちらは脱衣所が広々、湯船は温度の違うものが2つ。洗い場が1つ。内湯なし。浴槽がユニットバス風のものにセメント塗りました〜みたいな感じ?感触は今ひとつ。 夕食。前菜:あわび・アスパラ・かぼちゃ・山芋・にんじんなどなど。器も綺麗。
竹盛りで、お刺身と肉、山芋の桑焼きの3品が乗っている。お肉は那須黒毛和牛。その黒毛和牛をこぶと梅干の入っただし汁でしゃぶしゃぶにする。お肉は一人2枚ですよ。美味しいかったです。 炊き合わせは自家製の飛龍頭と小たまねぎ、レンコン。写真は二人分。あっさりとして美味しい。 カレイのパイ包み焼き。どこにカレイがいたのか良くわからなかった。ホワイトソースが中に入ってます。一番最後に出てきたけど、ちょっと重い。 鶏生姜ご飯と茄子の味噌汁。このご飯、あまりの味の濃さに半分も食べられませんでした。なんか間違えてドバッとお醤油入っちゃいました・・・みたいな感じ?。
食後はゴマと牛乳で作った「胡麻汁粉」で白玉入り。普通のお味でした。


宿名 山水閣  
住所 栃木県那須郡那須町湯本206
電話 0287-76-3180
客室数 18
チェックアウト 11:00
食事場所 朝夕:ダイニング/個室
その他 2つの貸しきり風呂は予約無し
耳寄り ラウンジのコーヒーは無料サービス

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