嵯峨沢館 (宿情報・感想)

2006/02

中伊豆にある老舗旅館です。リニューアルにより露天付和洋室が誕生しました。
<立地条件・宿の雰囲気>
沼津インターから1時間ほど、国道と川の間にあります。全33室中露天付は21室、そのうち5室が和洋室です。エントランスやロビーはいかにも昔ながらの高級旅館タイプ。和服を着た仲居さんが大勢でお出迎えです。国道に面していても車の音は気になりませんでしたが、川を挟んで向かいには一般の民家や道路・畑などが雑然と見えてしまい、風情があるとは言い難い環境。部屋数が多いせいもあり落ち着かない上に、館内がとても広く12もあるお風呂の場所を把握するだけで大変です。ややご高齢の(失礼!)仲居さんが説明してくださいましたが、かえってわかりにくくなっちゃいました。
<部屋の雰囲気>
新しくなった和洋室はとても快適なつくり。和室・ツインベッドルーム・リビング・ミニキッチン・ダブルボールの洗面所・床暖房入りのシャワールーム・無雙窓付の半露天は大きな木の浴槽(テレビ付!)と文句なしの設備。ただ裏側の窓は目隠しテープが張られていますが外はパイプやモーターなどが思いっきり存在してます。湯温は低かったです。
浴衣・作務衣・綿のガウンが用意されていました。
<お風呂>
12もあり、結局1つだけ行きました。貸しきり風呂も3つあります。これといった感想はありません。タオルは自室から持参です。
<食事>
朝夕とも個室風ダイニング。係りの方はとてもテキパキとお世話してくださいましたが、丁度厨房に近い部屋だったためともかく落ち着かない。食事内容は可も無く不可もなく・・・普通に美味しくいただきました。部屋数が多いからなのか朝夕とも固形燃料で温めて食べるものが2品ずつあり、そのあたりは個人的にはちょっと・・・。
<その他>
今流行の岩盤浴があります。チェックイン後の予約で3室あり、グループごとの貸切なのでプライベートは保たれています。フロントで専用のタオル・着替え(タオル地の作務衣)・水のセットをもらいます。室内にはテレビもあり、75分はそう長く感じません。汗をかくので終了後はそのままお風呂に。デトックスしたい方にはおすすめ!
<全体として>
平日で38000円ほどの和洋室。部屋の設備はいうこと無しですが、総合的に考えたらこのランクの部屋タイプに宿泊するのは割高感が残ります。
宿の方は皆さん親切で迷子になっていたら(笑)積極的に声を掛けてくれるし、決して悪い感じはしませんでしたが。個人的には姉妹店の「あせび野」の方が好きです。
(2006/02)


嵯峨沢館、和洋室「かりん」の室内。
手前に和室あり、椅子は4人座れる。テレビの向うにミニキッチン。冷蔵庫は2つあり1つは空。りっぱなミニキッチンだけどお茶のセットが入っているだけ。
おなじくベッドルーム。壁掛けの液晶テレビ付。ベッドはやや柔らかいかな。奥にクローゼット。 ダブルボールの洗面所。タオルウォーマーあり。ガウンを掛ける場所などもあって使い勝手はとてもいい。
奥に見えるのは床暖房入りのシャワールーム。1人用なので4人で利用すると不便かも?
無雙窓付半露天。写真の撮り方が悪いですが、湯船は4人くらい入れる大きさ。左に見えるテーブルは中に空の冷蔵庫。両側に革張りの椅子。右の壁に浴室用テレビ。
窓を全開してそこでゆったり・・・ということなんでしょうけど、窓を開けると川向こうの民家や道路で、向うから見えないかちょっと心配。
夕食。八寸。蛸の小倉煮(柔らかくて美味しかった)、筍木の芽田楽、春菊白和えなど。 お造り。いか・マグロなど。この後に椀物、鱈と白子の鍋など。普通においしい。 蕪スープ煮。ごま油の効いた少し中華風?帆立入り。 天城牛の陶板焼き。美味しかったけど、どこにでもある料理かな。このあとは酢の物、黒豆のご飯(個人的に美味しかった)、水菓子は「季節の恵み」というタイトルだけどメロンにちょこっとイチゴとブルーベリーがのってるものでした。
朝食。お粥とご飯の両方が出る。玉子焼きは冷めてはいなかった。少々塩がきつい。これ以外に固形燃料で温めて食べる鮎の干物。 朝食の豆乳鍋。豆腐や野菜はポン酢で、こんにゃくと里芋は味噌でいただく。昨晩もポン酢の鍋を食べたんだけど。朝からボリューム満点です。


宿名 嵯峨沢館
住所 静岡県伊豆市嵯峨沢
電話 0558-85-0115
客室数 33
チェックアウト 10:30
食事場所 朝夕:個室風ダイニング
その他 岩盤浴あり
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