御宿 なか田(宿情報・感想)

2005/03

那須インターから車で15分ほど、南が丘牧場の近くにある全4室の小さな宿です。

<環境・部屋>
別荘地にありとても静か。傾斜した土地を利用して建てられていて、玄関・囲炉裏のある小さなロビー、そして部屋の入り口は1階に、そしてベッドルームと和室・部屋風呂・部屋付き露天は下の階にあります。ロビーに面した部屋の入り口はとても簡易な感じの引き戸。開けると8畳ほどの和室にベランダがあり、ここが食事室です。脇の階段を降りた先はプライベートスペースということで、宿の方は出入りしません。階段は少々勾配がきつく高齢の方には不向きかもしれません。
下の階のベッドはシングルとセミダブル、6畳の和室には液晶テレビDVDプレーヤー・加湿器、上下階とも全面に床暖房。浴衣はなく、浴衣地の作務衣。そのたアメニティー類は必要なものはすべてあります。機能性を考えて間取り・備品を使いやすく配置しています。

<風呂>
もちろん大浴場はなく、各部屋に内風呂と露天風呂がついています。もともと内風呂だけだったものを、テラスに露天を増設。そのためか内風呂からの出入りが今ひとつしにくいですが、雑木林と眼下に流れる小川のせせらぎを見ながらの露天は開放的で気分いいです。
部屋によって風呂タイプは違っていて木製や岩・陶器とさまざまです。お湯は循環のようであふれることなく・・・でもほんのりと温泉臭はしてました。ただボイラーが近くにあるようで時々重油の臭いがするのが残念!湯温は適温でした。

<食事>
夕食は6:30ごろに上階の食事室で。全体に女性好みの内容。どれも美味しかったですが、季節柄なのか野菜類が少なかったのが残念。料理を適度な間隔でスムーズに運んでくれました。最後にヒレステーキとご飯が出ますが、椀物が無し。日本茶も無し。デザートは果物でなくチーズケーキとコーヒー。最後だけ急にフレンチのような感じでした・・・。やはりご飯にはお味噌汁かお茶が欲しいかも。
朝食は8:30からの和食が標準ですが、事前予約で9:30からの洋食ブランチも選べます。今回は後者にしました。ソーセージ・スクランブルエッグなどの盛り合わせと調理パン4種類、ヨーグルト、オレンジジュース・コーヒーです。おねぼうさんにはありがたいシステム。チェックアウトは12時なので食後にまたまたお風呂に・・・。

<サービス・全般>
一度部屋に入ったらこもりきり。他の宿泊客と顔をあわせることも無く、宿の方もさっぱりとしたサービスなのでとても楽。畳生活の苦手な私としては、これで畳の代わりに椅子があると言うこと無しなんですけどね。ただチェックイン時間を過ぎての到着なのに「ごめんください」と3回も叫ばないと応答がなかったり、ウェルカムドリンクもなく、露天付きとはいえ宿泊料金を考えると少々不満も残るところ。
もっとも気になる点は音の問題。隣室の音は仕方ないとしても部屋の脇にびっしりと並べられた室外機の音や冷蔵庫の音などが気になります。むしろ上階の食事室の方が静かです。空調を使わない季節ならきっと快適に過ごせることでしょうね。
休前日一人28,300円。事前に一人5,000円の予約金を振り込み、1ヶ月前からキャンセル料金がかかります。(2005/03)


ロビー。部屋入り口側から。右側が玄関で写っていないがその横にフロントがある。調度品は民芸風。 予約した「さくら」の下階。ベッドはセミダブルとシングルでマットがやや柔らかめ。ベッドの横、階段下のスペースに2ドアの冷蔵庫(宿にしては大きい)。中にはサービスでお茶とジュースのペットボトルが2本あるのみ。 上階の食事室。部屋の入り口からいきなりこの部屋になる(踏み込みとかは無し)。壁のしみのように見える点は、塗り壁に木の葉を張り付けたもの。天井の化粧梁が雰囲気を出している。通常は下階に居て、食事で呼ばれたら上階に行く・・そんな感じ。 「さくら」の部屋風呂。中は石造りで大人二人入れる大きさ。。窓が大きく開放的で洗い場も広くて使いやすい。右に見えるガラスドアが露天への出入り口。少々不便。24時間入浴可能だが、風呂に木製のふたをする(湯温を保つため)。湯があふれ出ないのが残念。
「さくら」の部屋露天。アクリル板のような透明の屋根付き。こちらも湯温を保つためにふたをする。目の前は雑木林。緑の季節はざぞかし気持ちいいでしょう。雪見もちょいとオツですけどね。 夕食。前菜:ガーリックトマト、うどのきんぴら、牛蒡の穴子巻き、湯葉刺し、自家製の胡麻豆腐。全体にいい味! 豚の角煮のみぞれ椀の後、鯖のこうじ漬け焼き。脂が乗って美味しい・・・がご飯が欲しくなった。 右:焚き合わせ(ほたるいか、たけのこ、生麩?)左:蒸し物(鯛の赤飯蒸し)
この後、南瓜のグラタンとなます。
那須牛のヒレステーキ。和風ソース。柔らかくて美味しい、ボリュームもある。ご飯と漬物が一緒に出される。やっぱりお味噌汁も欲しかったな。 お茶は出なくて、コーヒーと豆腐で作ったチーズケーキ。コーヒーは少々酸味あり。食べ終わったら下階に下りてしまっていいと。 9:30からの洋食ブランチ。ウインナー・スクランブルエッグ・ポテトサラダ・ほうれん草の胡麻和え・トマト・レタス・オレンジ。オレンジジュース。ヨーグルト。 同じくブランチのパン(2人分)。左からチーズとちくわの入ったわさび味のパン。コーンのパン。海老とトマトソースのパンをクレープで巻いたもの。ゆで卵とミートソースにチーズが乗ったパン。ボリューム満点。暖かいともっと良かったけど・・・。
通常は8:30〜の和食。


宿名 御宿 なか田    
住所 栃木県那須郡那須町湯本713-23
電話 0287-76-6886
客室数 4
チェックアウト 12:00
食事場所 各部屋の上階
その他 全室露天風呂付
耳寄り

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