佳松亭積善 (宿情報・感想)

2006/04

四万温泉の積善館の一つです。
<立地条件・宿の雰囲気>
四万温泉の奥の方、高台にあります。本館・山荘・佳松亭の3つの構成ですが、佳松亭が一番落ち着いていておすすめ。昔ながらの旅館そのものではありますが。松や竹林に囲まれて静かな雰囲気は楽しめます。
<部屋の雰囲気>
12.5畳に4人がけのソファーセットのある広縁?ゆったりとした作りですが、いかんせん少々古い感じが・・。畳などは新しくなっていますが。窓からは松越に温泉街が見渡せて、また遠くに山もありいい感じです。
<お風呂>
温泉が「売り」の宿だけあって大浴場はとても気持ちよい!広々した湯船には源泉があふれ、透明な湯は肌に優しいやわらかな感触。脱衣所も洗い場も広いですが、カランの数に比べて椅子が少なかったですね。屋根付き露天は岩作りですが、個人的には内湯の方が気持ちよかったです。
そのほかに山荘に貸切家族風呂が2つ、そして本館には「元禄の湯」と名づけられた大正時代からのお風呂があります。「元禄の湯」は洗い場が1つで脱衣所と湯船の境目も無く、なんともいえない雰囲気。5つに仕切られた湯船は湯温が異なっていたように感じました(とりあえず全部に入ってみた・・)。話の種に是非体験してください。
<食事>
夕食は部屋でいただきます。少な目の量で上品な京風懐石。全体に美味しく感じました。一度に2〜3品ずつ運ばれますが、土曜日だったせいもあるのかともかく時間がかかる。30分くらい間隔が空いてしまうこともあり、そのわりにやや冷め気味でこれはちょっといかがなものかと。デザート終了後もあまりに片付けてくれないので思わずフロントに催促してしまいました。そしてそんな待ちぼうけ状態の中、女将のご挨拶・・・といっても一方的にしゃべってお帰りになりましたけど。
朝はレストラン。内容は普通です。
<その他のサービス>
チェックインの際にお茶かコーヒーのセレクトがあります。また部屋にドリップコーヒー2つがサービスでついています。浴衣とバスタオルは2枚ずつ。
<全体として>
休前日で2万8千円。全体としては妥当な価格でしょうか。美味しい食事なのに間隔の空きすぎが残念。6回ほどの配膳に2時間半はかかりすぎです。枕は昔ながらのそば殻で高め。布団カバーが襟元に軽く引っかかっているだけなので、寝返りをうっている間にすぐ取れてしまいます。温泉はおすすめ!
(2006/04)


部屋の内部。お菓子の落雁は美味しい。ゆったりとしているけど、調度品はちょっとくたびれ気味? 夕食。前菜が何種類が2皿ほど盛り合わせで出た後、お刺身(マグロ・ひらめのこぶ締め)、椀物(巨大な白玉)。味は美味です。冷め気味でしたけど。 左の合鴨の治部焼きは鴨というよりチャーシューっぽい?柔らかくて美味しい。下にあった筍が甘くてこれまた美味。
右は筍の摩り下ろしたものを饅頭仕立てにしてあんかけになっている。
白魚・小柱・空豆のかき揚げ。冷め気味。
大根や帆立などの酢物。
この後に鯛そぼろご飯。デザートに枇杷・抹茶のムース・水羊羹の3点盛り。デザート類は甘さ控えめで個人的にはとても美味しかったです。
全体に男性には少々少なく感じるくらいの量かもしれません。


宿名 佳松亭積善
住所 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉 
電話 0279-64-2101
客室数 16室
チェックアウト 10:00
食事場所 朝:レストラン 夕:部屋
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