はづ木 (宿情報・感想)

2006/01

奥三河の山里、湯谷温泉駅からすぐ近くにある漢方薬膳の宿。
<立地条件・宿の雰囲気>
東名高速 浜松西ICか豊川ICから車で40分ほどの山間にあり、JR飯田線「湯谷温泉」駅の目の前、宇連川に面して建っています。昭和初期の建物で昔は割烹旅館だったところを改装して使っているそうで、見逃してしまいそうな小さな看板があるだけ。渋い雰囲気の入り口を入り、正面に川を望むロビーで「ハスのは茶」と中華菓子をいただきます。和洋室二部屋・和室3部屋のみ。全体にこじんまりして、でもパブリックスペースはそれなりに広く明るく、思ったよりいい感じでした。
<部屋の雰囲気>
案内された和洋室は狭い階段を登ったところにあり、その階段は部屋専用。絨毯の洋室と10畳の和室。洋室は川に面し、和室は反対の通り側。トイレと洗面は1つになっていて後から作ったような・・・。窓はもちろん木枠で格子戸や擦りガラスがなかなかいい。ただ断熱・防音とはほど遠く、下の階で人が歩けば「地震?」と思うようなゆれが・・・・・でもなぜか落ち着くから不思議。宿泊した「念」という部屋は二部屋とも窓がたっぷりとあり開放感もあってよかったですよ。
部屋に用意されているのはコーヒー・紅茶・中国花茶・緑茶・ウーロン茶、ガラス製のティーポットや飲みやすい器など、お茶を楽しむには豊富な品揃えが嬉しい。浴衣は無く作務衣(少々薄手)のみです。
<お風呂>
源泉(ナトリウム・カルシウム塩化物泉)を加水せずに加温のみして使っているそうで、やや濁った泉質。小さな内風呂(かなり古い感じ)は3人くらいで一杯になる大きさ。露天は後から増築したようで川に面した木造の湯船、洗い場は内側にあってこちらは4・5人用。この内湯と露天を男女時間交代制で入ります。どちらも湯量もたっぷりで気持ちよいのですが、内湯は雰囲気的にも少々厳しい・・・。
<食事>
夕食は個室で、朝食は広めのお部屋でいただきます。夕食は漢方薬膳、宿の方がチャイニーズドレスに変身!和室を改装して椅子席になっている個室はとても落ち着きます。1品ずつ、効能を説明してもらいながらいただく薬膳はあっさりした中華という感じ。思ったより癖が無く、アツアツを運んでくれるのでとっても美味しかったです。
朝食はお粥と中華風のおかず。朝夕ともコーヒーつきです。
<その他のサービス>
「はづグループ」の別の宿「はづ別館」「湯の風」などのお風呂も無料で入れます。広いお風呂に入りたい人はそれもいいですね。また「黒胡麻アイスクリーム」をお部屋でいただけるサービスもあります。胡麻がたっぷりで美味でした!
<全体として>
満室だったにもかかわらず、チェックアウトまで殆ど他のお客さんと顔を合わせませんでした。小さな宿ですが、食事処の作りにスペースを取り、ゆったりと食事が出来るのがとてもいいです。休前日で23000円という値段はかなりお得感があります。身体の中から綺麗になりたい方に是非おすすめの宿です。(2006/01)


「念」の洋室。窓からは明かりがたっぷり。眼下はゆったりと流れる宇連川と対岸の緑。
右奥のドアの向うがトイレと洗面。
「念」の和室。端から端まで窓。格子戸はありますが、通り向うの家からは見えてる?10畳あるので広々。 和室のテーブルにあるお茶セット。色々あって楽しくなる。この中に何気に「黒胡麻アイスあります。お部屋までお持ちします」と。 そしてその黒胡麻アイスがこちら。美味でした〜!
無料でしたよ。
夕食。前菜:インゲン・牛肉・海老・くらげなど。かなり美味しかったです。
食前酒は紹興酒かプーアール茶に漢方の何種類かを浸していただきます。
鳥のスープ。あっさりとしてとても美味。 海老の紅花いため。ぷりっぷりの海老が塩味とマッチしておいしい。このあとに赤ダイの料理とウサギかダチョウのセレクトした醤油炒め。個人的にはウサギの方が美味しかったです。 青梗菜のはいったショウロンポー。
貝柱の卵白いため。クコのみ入り。 青梗菜ときくらげ、ゆりねのあんかけ風。この後、炊き込みご飯風?と鵜骨鶏と生姜のスープ。身体が温まります。そしてデザートはフルーツと杏仁豆腐などが入ったみつ豆っぽいもの。最後はノンカフェインのたんぽぽコーヒー。 朝食。玄米・白米・もち米・黒米・赤米などのお粥、シュウマイ、春巻き、ピーナツ大豆、野沢菜、梅干、茶碗蒸し、豆腐入りスープ、コーヒー。
朝日がサンサンと入るロビー。


宿名 はづ木
住所 愛知県鳳来町湯谷温泉
電話 0536-32-1211
客室数 5
チェックアウト 11:00
食事場所 朝夕:食事処(夕は個室)
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