花吹雪 (宿情報・感想)

2005/07

伊豆高原駅から徒歩10分という便利なところ、傾斜地を利用して建てられた離れが森の中に点在している宿。目立った看板も無く暖簾をくぐると母屋。チェックインは外に出て坂を下った「倶楽部ハウス」と名づけられたところで。椅子席の食事処もかねています。バリ風(?)のゆったりとした椅子でハーブティーとお菓子をいただきながら説明を聞きます。
<部屋>
点在する部屋・貸しきり風呂ともにそう離れていませんが、何せ道に傾斜があります。
部屋は4つのタイプに分かれていて、宿泊したのは「日本の色棟」の4つのうちの「青」。木造2階建ての1階部分で、使い勝手よく作られています・・・が、木造ゆえに上階の音がよく聞こえる。周囲は緑がたっぷりで気持ちよいです。
<システム>
サービス料が無い代わりに、布団は自分で敷きます(希望すれば敷いてくださるとか)。枕は4通りに使えるタイプ。
素泊まりもOKで朝食のみ、2食付と選べます。また夕朝食を2タイプからセレクトできます。ホテル風の気軽さもいいですね。
<風呂>
点在する貸切風呂が6つ。内2つは宿泊客数によって大風呂として使うようです。といってもカランが3つですのでそれほど大きくありません。その2つのタイプだけが露天付き。屋根付きで囲いはありますが、緑の匂いがただようような感じで気持ちよいです。源泉かけ流しで湯温が少々高め。どれも予約制ではないので空いていれば入れます。
タオル類は豊富に用意されていて、トイレ・洗面所もそれぞれに付いています。
<食事>
夕食は名物桜おこわがつく「山桜コース」か季節のお料理のコースのいずれか。前者は料理茶屋(畳の部屋)で、後者は椅子席の倶楽部ハウスでいただきます。今回は後者を予約。男性にはボリューム不足かな?というくらいの量、感動するような味ではありませんでしたが、それなりにいただきました。
朝食は料理茶屋で8時か9時のいずれか。2種の干物がメインのものか、9つの薬味がつく玄米粥かでセレクト。好みにもよりますが、玄米粥のほうが見た目でも楽しめます。食後にところてんが付きました(ダシの味が効いた柔らかな酸味が美味)。
<全体として>
2万から25,000円くらいの料金、内容的には満足できるものと思います。東京駅から伊豆急で2時間。徒歩10分ですからアクセスも良いし、城ケ崎の散策も出来て便利。女性のグループ向け、気軽に緑と温泉を味わうにはおすすめです。ただし坂道がとても多いのでご高齢の方は少々厳しいかと思います。
昼食のみの利用客も多いようでした。(2005/07)


花吹雪、正面入り口。森に佇む宿。 お着きのお茶。倶楽部ハウスはフローリングにバリ風の大きな椅子とテーブル。落ち着きのあるいい空間。10種類のハーブや薬草の入ったお茶とおこし。 「日本の色棟」の「青」の部屋。手前に2脚の椅子。右側にテレビとビデオがある。くつろげる。
テーブルに載っている赤い包みは金平糖。冷蔵庫にドリンクはあるものの、冷水の用意はなし。
広めの洗面所もいい。
正面の扉が開いているところが貸切風呂「黒文字湯」。
「黒文字湯」の内湯と右奥に見えるのが露天。内湯の右に見えるのはウサギの陶器?3つのカラン。湯温が高いので水でうめました。
露天に浸かっているとリスが・・・ちょっと嬉しい。脱衣所に冷たい「甘茶」の用意がある。便秘にいいそうな・・・。貸切はゆったりできてよいですね。
一番奥に位置する貸切風呂「ヒュレヒュレイセボ」(何語じゃ?)窓が全開になるので気分は露天。 夕食のメイン:猪鍋。せり・水菜・ねぎと柔らかな猪肉があっさりとしたスープに良くあって美味しい。 夕食:鯛の塩焼きに酸味のあるソース(何の野菜のソースか忘れました。)が今ひとつ合っていなくて・・鯛をシンプルにいただきたかったかな?
デザートの麩饅頭。以外にも温めてあった。期待していたほどでもなくて、もしかして冷えたままの方が良かったような。 朝食:干物2種のタイプ。この日はえぼ鯛とかます。その他野菜の煮物。 朝食:玄米粥。9種の薬味は刺身こんにゃく・ちりめん山椒・玉子焼き・胡麻和え・鯵の酢シメ・海苔など。
お粥には大豆も入っている。楽しくなる朝食。


宿名 花吹雪
住所 静岡県伊東市八幡野1041
電話 0557-54-1550
客室数 21
チェックアウト 11:00
食事場所 料理茶屋か倶楽部ハウス
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