ショーケース

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御本茶碗 (口径13.4 高8.2 cm)

御本茶碗は手本になるものを示して、釜山(プサン)の倭館内で焼造されました。
肌は鮮やかな火色と青灰色を呈しており、
所どころに鹿の子と呼ばれる斑模様が現れ景色となっています。
内側には白い刷毛目が施されアクセントとなっています。
器はやや薄手に挽かれ、きりっとした姿が印象的な佳品です。

南蛮花入 (胴径10.2 高14.8 cm

南蛮とは輸入された東南アジアで焼かれた無釉陶磁器のことを総称して呼びます。
15世紀にはじまる茶の湯の世界で、当時の茶人の美学に
適うものとして取り上げられました。
本品は首から肩にかけて櫛目文と呼ばれる波状と二重の沈線が、
また肩から胴にかけて縄簾文がめぐっています。
無釉でありますが焼成段階には上部に他の器が被せられていたと思われ、
下部は灰釉がかかり光沢を出した茶褐色を呈して、おもしろい焼き上がりとなっています。
遠州流8世小堀宗中の箱書があります。
名古屋の天野家に伝来した一品です。


志野平鉢 径16.5 高4.8 cm)

志野は16世紀に美濃の大窯(おおがま)で焼かれ始めた長石釉をかけた焼物です。
茶陶と中国陶磁を模して制作されたものとに分類されます。
本品は久尻地方の元屋敷をはじめとした連房式登窯で焼造されたものと思われます。
特に絵文様には変化に富んだものが多く、当時の美濃焼が文様に意を尽くし、
都会的な好みとつながっていたことを感じさせます。
無造作な中にも動きのある絵付けが面白く、
菖蒲と思われる草花がのびのびと描かれています。
器の縁に少し見える土の部分がほのかに赤みを帯びて温かみを感じさせます。
素朴な絵付けに加えて柔らかい焼き上がりが味わい深い佳品です。


大西定林作 牛地紋肩衝釜 (胴径19.5 高21.2 cm)

大西定林は通称を五郎左衛門と呼び、京都大西家2代浄清の次男として、
江戸へ出て江戸大西家の祖となりました。
小堀遠州や交遊のあった山田宗徧の好みの釜を作ったことで知られています。
鯰肌と呼ばれるきめの細かい綺麗な肌と美しい地紋様が特徴です。
肩の張った筒状の形に牛の地紋が描かれています。
つがいの牛と思われ、一方が呼びかけて片方が振り向いているように見えます。
鐶付は笛を用いており、全体として仲の良さそうな雰囲気が伝わってきますね。


城端蒔絵棗 (径6.6 高7.4 cm

城端(じょうはな)蒔絵は、富山県南砺市(旧東礪波郡城端町)で、
江戸時代から続いている漆の技法のことをさします。
その歴史は天正年間(1573-92)畑治五右衛門が、長崎で唐人から
密陀絵の技法を学び当地に伝えたといわれています。
中でも茶器は江戸時代の江戸の数寄茶人たちから垂涎の的とされ、
城ヶ端
(じょうがはな)と呼ばれました。
本品は色漆と研ぎ出し蒔絵で、甲に尾長鳥を配し、
その周りに桜や紅葉が風に舞う様を描いています。
また蓋と身の合口には縄目文が巡り、粋なデザインとなっています。


御本茶碗 銘 玉水 (口径13.9 高9.1 cm)

御本茶碗は高麗茶碗の一種で、日本からの注文によって、朝鮮との外交を
担っていた対馬藩の釜山
(プサン)にあった倭館内の窯場で焼かれました。
手本をもって作られたことから御本と呼ばれ、注文品であることをさしています。
釉薬は灰色とほのかな赤みを帯びており、口辺などには
所どころ意識的に変化をつけ、景色をつくっています。
また高台付近にも指跡や釉がかりで変化をつけ、見所となっています。
大振りでふっくらとした姿をしており、全体的に温かみのある佳品です。


染付菱馬水指 (径16.6×21.0 高16.6 cm)

菱形をしたの形物水指の一つで、前面には団扇の中に二匹の馬を、
反対の面には馬を一匹描いています。
本品は呉州染付で知られる、「菱馬水指」を後の中国の清時代の後期の
道光年間(1821-50)に景徳鎮窯で焼かれたものです。
馬の図は写実的に描かれ、発色が良いのが特徴です。
砂張製の洒落た摘みの付いた塗蓋が添っています。

手付籠花入 (径14.5 高49.2 cm

長くのびた手が印象的な手付籠花入です。
その長い手は細くしっかりと編まれ、また口の部分の両端内に
突きぬくように通すことで、全体の形をシャープに見せています。
上部に向かって少しずつ広がっており、そのあいた空間を
活かすように茶花を入れるもの腕の見せ所ですね。
小振りで洒落た花入ですので、これからの季節にさりげなく用いたいものですね。




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