ショーケース
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南京赤絵火入 (径10.4 高8.8 cm)
「南京赤絵」は、明時代末期から清代初期の17世紀前半~後半にかけて、景徳鎮民窯で
焼成された五彩を用いた磁器の事を指し、その多くは日本や西欧へ輸出されました。
そのため、日本人の心に染みわたるような面白い図柄が多いのが見所です。
本品は楼閣(雲堂)や色鮮やかな山水、松に加え、池のたもとで書物を読みふける賢人と
思われるおじいさん、隣の木には瓢箪をぶら下げているところなど、清貧な雰囲気が漂います。
胴紐で上下の図柄が分かれており、上部には蓮の花と雷門が表されています。
広間の莨盆に添える火入の中では格式のあるものとして、一つは押さえておきたい一品です。
絵唐津茶碗 銘 松風 (口径13.0 高7.2 cm)
唐津焼は、佐賀県西部および長崎県北部に於いて桃山時代より焼造された
茶陶を代表する窯場で、茶碗をはじめ水指、花入、大皿、壺、会席具などの優品を作りました。
絵付のある唐津焼を「絵唐津」と称し、鉄絵を用いて大らかで稚拙な
デザインで知られており、落ち着いた肌に遊び心のある絵付が施されています。
本品も重厚な姿の茶碗の前後には、円相の様な丸文様がひと筆でさらりと描かれています。
高台は丁寧に削られ、きりりとした三日月高台も見どころの一つです。
濃茶の御茶碗としても使用できる貫禄を持っており、いかにも御茶を
一服したくなる姿から、なるほどと「松風」の銘が付いております。
鍍金秋草文建水 (口径13.5 高7.8 cm)
餌畚(えふご)の形をした銅製の建水に、秋の草花が群生するように表されています。
大輪の菊の花は、正面だけでなく裏側からも描写され、鍍銀を使い白菊を表しているのでしょうか。
彫文様はとても繊細で、花びらや茎、葉の葉脈から小さな花まで絵画のように表され、
小菊に桔梗、藤袴、女郎花、芒などが一面に描かれた様は、中~晩秋の風情を感じさせます。
鮮やかな鍍金、鍍銀の中にも、落ち着いた雰囲気と力強い秋草が魅力的な一品です。
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