●出版 アスペクト ●定価 3900円(税込) ●乳シズム ★★★★ ●撮影 青柳陽一 |
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古書界ではまさに稀覯書。 古本屋で見つければ数万円。 70年代を愛する人、巨乳を憧憬する人にとっては高嶺の花だった、麻田奈美の写真集です。 昔凄かった人が久々に脱いだ、ってやつではありません。 1972年から77年にかけて足かけ6年間にわたって撮影された当時のスチール1万枚から厳選された、ザ・ベスト・オブ麻田奈美です。 さて、その内容ですが……。 木に出来るこぶというものがあります。 あの力強いこぶのようにもっこり盛り上がっている胸、それが麻田奈美の乳房です。 まさに、隆起という感じ。 正面から見ると上下の幅がなく、ボリューム不足迫力不足に見えますが、横から見ると圧倒されます。ド〜ンと突き出しています。 すばらしい。 Eカップはあるんじゃないでしょうか。 個人的には、正面から見た感じは好きではありませんが、斜めからのショット、横からのショットはそのみごとな突出ぶりが遺憾なく発揮されていて、お気に入りです。 しかし。 その堂々とした体躯、ウエストはどうでしょうか。 食生活が変わる前の、日本人的な、どっしりした腰を感じてしまうのは、わたしだけなのでしょうか。 『バーブ・ワイヤー』で主役を演じた元プレイメイト、パメラ・アンダーソン・リーのような蜂のようなウエストとはまるで対極です。 それでも、芸術的なところがない部分が逆に好感持てます。 白黒を多用し、「芸術的」の名のもとに人から金を巻き上げる有名タレントのヌード写真集よりはずっとましです。 ここには、紛れもない男のためのヌードがある。 6年間の微妙な乳房の形の変化(固く突き出したこぶから、たっぷりと脂肪をたくわえた紡錘型のちぶさへの成長)を見ることが出来るのも貴重です。 70年代をこよなく愛する人は買いでしょう。 草凪純のような、ウエストとバストの「ぽんきゅぽん」を期待している人はやめましょう。ただ、値段的には全然ペイできる内容です。 それにしても、あの頃の日本人って、髪の毛黒かったのねえ。漆黒とはこのことよ。 |
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