◆蚊に噛まれたら 2000.10.21

 かなり季節外れな話になる。

 たで食う虫も好き好きとは言うが、恐らく蚊を好きな人はいまい。噛まれた後のあの痒さといったらたまらない。肌が赤くふくらんで、掻痒感が神経にキリキリと差し込んで来るあの不快さ。

 あの痒さ、どうやってみなさん撃退していますか?

 よくあるのは、キンカンを塗る(笑)。

 いや、全然よくある話じゃない。今時の人はキンカンなぞ塗るまい。

 多分、ムヒを塗る。

 効くのかどうかは、試したことがないので自分にはわからない。多分、塗ると痒さが引いて、むひひひひ……なんて下品な笑いは……。
 
 多分、起こらない。
 
 いや、絶対起こらない。

 ウナコーワを塗っても同じだ。CMに使われていた3Dのお化けは決して出て来ないだろう。出てきたら、おまじないしてもらったほうがいいということになってしまう。つける薬が違う。

 爪で思い切り痕をつける、というのもある。痒さを痛みでごまかそうというわけだ。

 が、こやつリバウンドがある。一時的に麻痺するのだが、あとでぶり返してくるのだ。おまけにうまくやらないと、かえって刺激して痒さ倍増ということになる。

 自分が最近使っているのは、氷を当てる、という技だ。
 
 多分、使っている人もいるんじゃないかしらん。今年は刺されなかったので使う機会がなかったが、患部に思い切り氷を当てて冷してしまうのが一番効くような気がする。

 まず、第一に、あまりの冷たさで感覚が麻痺する。

 第二に、赤い腫れが引く。痒さは基本的に炎症と考えれば、冷やしてしまえば収まるというのは納得がいく(医学的には完璧に間違っているのかもしれない)。

 第三に、結果として痒さが半永久的に飛んでしまう。リバウンドがない。掻きむしることもないので肌もきれいきれいなまま。

 氷は、自分が知りうる限りは一番有効である。

 ところが、たまに職場に蚊のような人間がいたりする。ぶ〜〜んと飛び回り、チクリと刺す。まったくいやな奴だ。こいつに有効な手段を自分は知らない。心の痒みに氷は当てられず、ムヒも濡れず。

 本人を除去するしかないのだろうが、キンチョールは噴射できない。
 
 相手は人間だが、無視するのがいいのだろうか。

タイトル一覧に戻る


トップページに戻る