◆仕事モードの技術 2000.10.15
小説を書く。あるいは、ゲームのシナリオを書く。
ものを書く技術については、よくハウツー本が出ている。でも、自分を、ものを作れる精神状態に持っていく技術については、あまりハウツー本は出ていないんじゃないだろうか。
普通にサラリーマンをしていると、いちいち自分を仕事をする精神状態に持っていかなくても、課業開始のベルが自分を強制的に仕事モードに切り換えてくれる。
でも、フリーランスになると、自分を強制的に仕事モードへ切り換えてくれていた外的要因がなくなってしまう。
自分を切り換えるのは、自分のみ。
自分の心の中で課業開始のベルを激しく打ち鳴らなさいと、仕事は始まらない。鳴らさなければいつまでたっても仕事は終わらず、締め切りが迫るだけ。
そこでいきおい自分を仕事モードに切り換える技術(コツ)が必要になってくるわけだ。仕事が詰まっているのに、なぜだか部屋を掃除してしまったりする人がよくいるが、部屋を掃除することによって、自分が仕事モードに切り替わりやすくしているのではなかろうか。ものを作るときには、こういったコツや自分なりの儀式、手順が凄く必要とされているんじゃないだろうか。
同じことは受験でも言えそうな気がする。
勉強の仕方については、色々と本に書いてある。合格術なんて本もある。体験記もある。英語はどう勉強しなさいとか、どの参考書を使いなさいなんて指示もある。
が、嫌な受験勉強に自分を立ち向かわせる技術、つまり「勉強モードに切り換える技術」については、あまり言われていないような気がする。でも、それこそが、実は受験を乗り切るために一番必要なことなのではなかろうか。
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