◆劣悪ネチケットの根源 2000.1.17
この間、ある方とお話をしているときに、問い掛けられた。
「どうして、インターネットになるとマナーが悪いんでしょうね」
マナーとは、言葉のマナーである。
オフのとき、面と向かっているときは決してきついことを言わない人が、インターネットではひどいことをBBSに書いたりする。どうしてなんでしょう、というわけだ。
おれは、違うんですよ、と即答した。
インターネットでのマナーが悪いんじゃないんです。元々の言葉のマナーが悪いんです。
人が目前にいないからひどいことを言うのと、人が目前にいるから言わないのとは、同じなんです。
同罪。
レベルは同じです。沈黙しているか、言葉に出ているかの表層の違いだけです。
元々コミュニケーションレベルが低いから、匿名が保証されると無茶苦茶言うんです。コミュニケーション能力がないから、人前では話せない。
コミニュケーションレベルの高い人は、インターネットでもマナーありますよ。面と向かって話すときもそうですよ。2つは同じなんです。
ものを言う技術がないから、ネットではひどいことを言い、人前では沈黙する。そういうことなんです。
インターネットのマナー、すなわちネチケットの悪さが目立つのは、ものの言い方を知らない人間、稚拙なもの言いの技術しか持たない人間に対して、匿名性と、ものを言う自由との2つが保証されてしまったからだ。
だが、ネチケットの悪さは、インターネットのせいではない。
元々、我々日本人のコミュニケーションレベルが低いから、ものを言う技術が下手くそも幼稚もいいところ、どん底レベルだからだ。元々の病巣は、インターネットを利用する人間にあるのだ。
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