◆日本の人事よ! 〜中谷厳さんの記事より〜 99.8.26




 中谷厳さんという人がいる。読みはナカタニ・イワオ。経済学者だ。

 「日本には異能者を活用するシステムがない。そのため、異能者はドロップ・アウトするしかない」と指摘したのはこの方である。

 ちょうど自分は大手メーカーからドロップ・アウトして美少女ゲーム業界に飛び込んだばかりでした。勇気づけられましたですよ。もっとも、和泉は異能者というより異常者だったんですがね。

 さて、本題。

 今、中谷さんは月刊PLAYBOYで連載を持っている。今月号でこれまたいいことを書いているのだ。曰く、日本の人事システムは、モチベーションの高い学生には受けない。その最大の原因は、「入社して3年丁稚奉公的な仕事」「遅い昇進システム」にある。だから、やる気のある学生は外資系に流れているんだ。

 確かにその通りだ。それどころか、日本の大手企業の人事システムには、ロシアン・ルーレット的なところがある。語学力があるからといって、将来海外事業部に進めるようにプログラムして人事異動をしてくれるわけではない。穴が空いた、たまたま彼がそこにいた、じゃあ、おまえ行け。まったくの偶然なのだ。だから、全然しゃべれないやつが外国に行き、堪能なやつがそれを指をくわえて見ることになる。ああ、なんたる不公平。

 適材適所とよく言うが、それがなされていないのが日本の人事システム。それがきっちり出来ていれば、企業なんて強いものなんだけどなあ。

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