◆切なし『きんぴか』 99.7.27



 浅田次郎さんの『きんぴか』、読み終わりました。
 凄い切ない。凄い悲しい。
 せっかく仲良くなったのに、ちりぢりになる3人。あんまりやでと泣きたあなるけど、それ、人生なのよね。浅田次郎って人は、なんて哀しい人なんやろうって思った。身体のなかに、秋風が通る穴が空いている。生きていくなかで、たっぷりと哀感を噛みしめて来た人なんやなって思った。その人生の苦みが、お父さんたちに受けるんやろうね。
 映画になってる『鉄道員』、好評のようやけど、凄うわかる。浅田次郎さんって人は、人生の哀感を噛みしめてきたお父さんこちにはたまらん作家さんなんでしょう。

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