『深夜特急』
【読み】 しんやとっきゅう
タイトルになっているミッドナイト・エクスプレスとは、「トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者の隠語」。「脱獄することを、ミッドナイト・エクスプレスに乗る」といったらしい(『深夜特急1』より抜粋)。
電車を使わず、陸路、インドからロンドンまで行く――。
無謀とも思える賭けのもと、半年以上に及ぶ放浪に出た《私》。果たして《私》は無事ロンドンにたどり着けるのか?
自分を見失ってしまった、現実という刑務所。
そこから脱出して旅のなかに自分という自由を求めに行く、沢木耕太郎26歳の軌跡です。新潮文庫で全6巻。名著です。文章にすげえ味わいがある。青春が精神的なさすらいであるとするならば、まさにこのなかに青春がある。
卒業旅行でバックパックを担いで海外に行く前に、読みなさ〜い!
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