「つこてる豆が違う！」のは、某コーヒー。使ってる言葉が違う！　のは、男女。

　男と女は異文化の人である。

　大雑把に言うなら、男の文化は数値的。理系的色彩が強い。

　対して、女の文化は感覚的。文系的色彩が強い。


　女ってね、山に登ったことを話すにしても、感覚的なことに興味を惹かれるのよ。だからさ、「富士山は３７７６メートルで……」なんて数字並べたってつまんないわけ。だって、数字に触感はないもん。

　女は手にさわれるディテールが欲しいのよ。

　だから、「風がきつくてて、ジャンパーを二枚重ねしててもさ、びゅうって来ると繊維の穴からびしびしびしって刺すみたいに風が吹き込んでくるの。さみ〜〜って思ってさ」という話し方のほうが注意を引きつけられたりする。

　女としゃべるときは、感覚を持ち出す。

　これ、鉄則です。

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