回想シーン



 登場人物が自分の過去を思い出すシーン。
 通常、セピア色で表現される。描かれるのは「心の傷」か「二度と戻らぬ幸せの日々」のどちらかである。
 なぜか知らぬが、回想シーンでは必ず小さい子は走っている。しかも、愛しい人の名前を呼びながら走っている。そして、絶対に追いつかない。かの『機動戦士ガンダム』でも、セイラは「キャスバルにいさ〜〜ん」とかわいげに叫びながら走っていた。やっぱりキャスバル兄さんは捕まらなかった。別に彼がカール・ルイスだったわけでもマジック・ジョンソンだったわけでもない。
 ちなみに回想シーンでは、しゃぼん玉を浮かせながら、回想者をめいいっぱいアップで捉えるのがパターンになっている。例外は『ママは小学四年生』第二十話の大輔の回想シーン。カメラを引き気味にして、去っていく人の裾を手前に、奥に泣いている大輔を捉えている。名シーンです。


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