皆さん今晩は。少しさかのぼりますが、3月3日は「ひな祭り」、「上巳の節句」でした。篠山市内でも、ところどころに豪華な雛人形を飾り公開している家があります。それらを1日かけて回る専用バスを運行する行事を行っています。
節句というのは季節をわける節目のことで、中国からは言った考え方です。奇数の数字が重なる日をには悪い事が起こると考えられており、その災や邪気を払うために祭りなどをするようになりました。
「桃の節句」の起源は平安時代(794〜1185)より前あたり、京の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで健康と厄除けを願った「上巳の節句」が始まりと言われています。江戸時代(寛文・延宝1661〜81)に幕府が武家の公式行事として定め、それが庶民にまで広がっていって、それぞれ特別な日となりました。明治に入って人形の製作技術が進歩し、雛人形の商品化が急速に進み全国に広まったと考えられています。
3月3日「桃の節句」は桃の花を飾り、ひな人形・白酒・菱餅を供え女の子の健やかな成長を願います。上巳とは、3月上旬の巳の日のことです。中国で(じょうし・じょうみ)の払いという清めの習慣が日本に伝わり、紙で作った「形代」に穢を移す儀式になり、ひな人形を飾るようになったようです。現在でも流し雛の習慣が残っている地域もあります。
3月6日は啓蟄、大地が暖まり冬眠していた虫が出てくるころ。「暦便覧」には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されています。期間としては、この日から次の節季の春分まで。
啓蟄やもう楸邨はうわのそら 石 寒太
啓蟄や妻をひとりに置くなかれ 加藤楸邨 |