皆さん今晩は、ここに来てやっと好天気がつづくようになりました。気分も晴れ晴れです。
今日の話題は、新聞記事に寄りますと、広辞苑が10年ぶりに改定され、第七版が2018年1月に発表されることについてです。今、辞書を使っている人はあまり多くないように感じますがいかがでしょうか。電子辞書あり、パソコンあり、スマホ(携帯)ありで、日常使用する以上のことも割合簡単に解明する時代です。私は第四版1991年発行(平成3年岩波書店)のものを、当時まだ現役で、必要に迫られ手に入れて利用していました。それは随分昔の話ですが、今も学研の漢和大辞典(昭和53年初版本)と合わせ手元に置いて利用しており、何だか愛着があります。
広辞苑の歴史は、1935年(昭和10年)発行の『辞苑』(博分館)に始まり、その後『辞苑』改訂が手間取り、発行書店も代わって1955年(昭和30年)『広辞苑』として初版が岩波書店から発行されました。来、第七版までおよそ10年に1回改訂され今に至っています。
第五版から第六版にかけて1万項目増え、第七版でも第六版に収録した約24万項目から約1万増え約25万項目になったそうです。「安全神話」「アラブの春」「東日本大震災」「婚活」などの近年の社会や国際情勢を反映した言葉や、IT関連の「クラウド」「スマホ」、「ips細胞」「二ホニュウム」といった科学用語、人名では「川上哲治」「大鵬」「オバマ」などが盛り込まれています。
日常的に使われている動詞などについても意味を見直し、新たな語義も加え「盛る」に「皿に飾りつける。おおげさにする」という意味が加わり、「炎上」には「インターネット上で、記事などに対して非難や中傷が多数届くこと」と言った時代を反映した語義が加わりました。
初版(1955年)から誤述で論争の続いているものもあります。「慰安婦」の記述について、谷沢永一と渡部昇一らが、史実と異なる記述でありイデオロギーに基づく記述は辞書には値しないと批判したことがあり、第六版でもいくらか変更されたが、慰安婦が強制連行されたとの説明内容を維持しています。
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