人生100年人づくり改革・・9月12日の朝刊各紙にこんな見出しが大きく報道されました。日本政府は11日、新たに掲げた看板政策「人づくり革命」の具体策を話し合う「人生100年時代構想会議」(議長:安倍晋三)の初会合を開いた。健康に働く高齢者が増えていることをふまえ、教育や雇用、社会保障など幅広い分野で長寿社会に合った見直し策を探ることが大きなテーマだということです。
人生100年時代・・はリンダ・グラットン英国ロンドンビジネススクール教授(62)が近著「ライフ・シフト・・・100年時代の人生戦略」で提唱し、広まりました。日本では2007年生まれの子どもの半数が107歳まで生きると予測しています。この話題は次の機会にしますが、
9月9日(土)に京都二条城の南側にある東寺真言宗派「神泉苑」で京都篠山会が開催され、参加しました。そのときの講師は京都大学大学院医学研究科教授:岡 昌吾氏(篠山鳳鳴29回卒)で、話の中に「細胞分裂は最大50回ぐらいが限界で、それは人の年齢でいうと115歳くらいであろう。人間の生命維持の限界ではないか」と話されていました。その根拠は、染色体末端粒子(塩素配列の反復構造)「テロメア」は染色体を保護する構造物であり、細胞が分裂するたびに短くなっていく(細胞老化)。人の繊維芽細胞を培養すると、およそ50回の分裂で増殖が止まってしまう。テロメアが短くなりすぎて、染色体を保護できなくなり細胞が死ぬと考えられてる。無限に分裂を繰り返すがん細胞や、生殖細胞などではテロメラーゼという酵素があり、テロメアの短縮を防いでいる。受精卵から成熟細胞になるにつれて、テロメラーゼの活性が低下していく。
細胞を若返らせる可能性が出てきました。テロメアと、テロメラーゼの研究者エリザベス・ブラックバーン博士(ノーベル生理学。医学賞受賞者)らの研究で、どうすればテロメラーゼを増やし、テロメアを伸ばすことできるか研究が進んでいます。 |