今年は桜の開花が例年に比べて若干遅いと言われていましたが、三田市内の幼稚園、をはじめ、小学校、中学校、高等学校の入園、入学式の時はちょうど満開で、名実ともに桜の花に迎えられての入園、入学となりました。
そして、新しい環境に適応するための緊張の度合いも、ちょうど今日あたりがピークに達していると思われます。特に心配性のお子さんや引っ込み思案の青少年は、それに起因するストレスやプレッシャーも限界に来ているのではないかと思います。
無意識に「疲れた」と何度も言ったり、「朝起きるのがつらい」といった自覚症状があったり、熱が出たりした子供さんは、身体的なダメージが原因でないとしたら、それはストレスによるものです。
ストレスとは「心身に対して負荷がかかった状態のこと」をいい、ストレスを引き起こす原因を「ストレッサー」、それによって起こる心や身体の変化を「ストレス反応」といいます。人間でも、サルでも、イヌでも、ネズミであっても、ストレッサーを抱えると、体はストレスを解消しようとしてストレス反応を活発化させます。「イライラしやすい」「疲れやすい」「熱が出る」といった自覚症状はストレス反応によるものです。
ネズミでも電気ショックを繰り返し与え続けて、そこから逃れられない状況におきますと、ストレスに起因する胃潰瘍を起こします。心理的ストレスが心臓疾患や高血圧、うつ病などさまざまな身体的・精神的疾患の原因になっていることは皆さんご承知の通りですが、ときにはストレスが自分を奮い立たせたり勇気づけたりすることもあります。ストレスには良いストレスと悪いストレスがあるということです。もうひとつ、ストレスを感じやすい人とそうでない人があるということも厄介な話です。
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