1月もあとわずかになりました。年賀状には「今年は(も)幸せな一年でありますように」が常套句ですが、この「幸せ」の中身は一体何なのでしょうか。
その前に、幸せは「あるもの」ではなくて「感じるものだ」という話は以前したことがありますので、割愛します。
かつて、世界中で一番幸せな(幸福度の高い)国はブータンだという話が広がったことがありましたが、今やブータンも経済発展の波が押し寄せてきて、国民の考えや感情もかなり変化してきた、と言われています。
私たちの幸せ感は、プラスの感情の程度とマイナスの感情の程度のバランスの上にある、とも言えますが、日本人の個々の生活のうえでの幸福度については、「特に不満はないが、何となく満たされない、あるいは将来が不安だ」といったところが大方の反応ではないでしょうか。
さて、「幸せ」の中身ですが、いくつか挙げてみますと、
・「悩み事もなく、平和でのどかな毎日を送っている」(平穏)
・「夫婦仲良く暮らしている」(夫婦生活)
・「働き甲斐のある仕事をしていて、充実した生活をしている」(働き甲斐)
・「強制や束縛されることもあまりなく、自由に生活できる」(自由)
・「次々と新しいこと、未知なことに取り組んでいて、退屈しない」(新奇性)
・「やってみたい事ややらねばならない事があって、忙しいが、楽しい」(活動性)
などが考えられますが、若い人は「新奇性」や「活動性」のウエイトが高く、年齢を重ねるに従って「平穏」や「自由」のウエイトが高くなっていきます。
特に日本人の「幸せ感」に深く関わっているのが人間関係、健康、夫婦生活、自然あたりだ、と言われています。
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