きょうは12月22日ですが、実は昨日12月21日は日照時間が一番短い日、つまり今年の「冬至」でした。冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかないとか、ゆず湯に入るとよい、といった話は昔の人からよく聞かされたものです。
この手の言い伝えには科学的根拠のあるものと、そうでないものがありますが、私たちが日常使う言葉で、その言葉の語源という意味での根拠をさぐるのも面白いものです。日本語には、ひょんなことから生まれた言葉があるものです。
例えば「ケリをつける」という言葉があります。この「けり」というのは、歌の終わりに「・・・けり」とつけるのが定形だったことから、もうこれでおしまいにすることを意味するようになったようです。
「へっぴり(屁っぴり)腰」のことを「及び腰」と言いますが、これは「及」という字にその形が似ているところから出たものと言われています。
なりゆきの見通しがつかず混乱に混乱を重ねることを、てんやわんやの大騒ぎ、といいますが、この「てんやわんや」の「てんや」は手に手に、「わんや」はめちゃくちゃを意味し、この二つの言葉がくっついたものです。
「ピンからキリまで」の語源はカルタから出た言葉だと言われています。室町時代に渡来したポルトガル人が日本に伝えたカルタで、第一の札を「ピン」と言います。ポルトガル語の「ピンタ」の略からきています。「ピンはね」と言う言葉がありますが、これは“頭をはねる”という意味です。最初の部分を「ピン」といういわれを知っていればすぐに納得できます。
ピンからキリの「キリ」については花カルタの最後が“桐”だからという説と、あっさりと単純に“切り”という意味だという二つ説があります。
こんな言葉の雑学をはなしていますと、それこそキリがありませんので、これくらいにしておきます。
半期間、つまらない会長談話をお聞きくださり、有難うございました。皆様どうぞよいお正月をお迎えください。
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