今日は奇しくも、対米英開戦記念日(太平洋戦争開戦記念日)にあたります。1941年(昭和16年)12月8日午後3時19分(現地時間7日午前7時49分)日本軍がハワイ・オアフ島・真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃し、3年6ヶ月に及ぶ大東亜戦争対米英戦争(太平洋戦争)が勃発しました。この大戦が勃発してから今年で75周年を迎えます。
当時日本は、紀元2600年記念行事(1940年,昭和15年)が行われ、また、大東亜共栄圏構想が動き出していました。
1939年9月のドイツ軍によるポーランド侵攻と、続くソ連軍による侵攻、そして英仏からドイツへの宣戦布告はヨーロッパでの戦争でした。しかし、1941年12月の日本と米英との開戦によってドイツ、日本、イタリアの日独伊三国同盟を中心とする枢軸国陣営とイギリス、ソビエト連邦、アメリカ、中華民国などの連合国陣営との間で世界的規模の巨大戦争へと拡大、第二次世界大戦として、人類史上最大の大戦となりました。
太平洋戦争開戦から75年、まさに開戦記念日のこの時期に、12月中旬には安倍総理大臣がアメリカのハワイ(パールハーバー)を訪問すると発表しました。オバマ大統領も同行し、日本軍による攻撃の犠牲者を慰霊するということです。今年の5月にはオバマ大統領が被爆地広島を訪問し、安倍首相と共に平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花しています。日米両国が太平洋戦争の死闘を終えた後も、戦後の長いあいだ、米国民の一部に「リメンバー・パールハーバー」(真珠湾を忘れるな)、日本側には「米国の原爆投下はひどい」と、お互いに心にわだかまりを抱いていました。現職の大統領、首相が初めてお互いの傷痕の地を訪れ合う、歴史的な相互訪問を通じて両国が不戦の決意を分ち持つことができれば、双方の犠牲者にとってないよりの追悼です。
「和解」を国内外に印象付けるとともに、来年1月就任のトランプ次期大統領への牽制にも。(柳田副会長)
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