今日から、リオデジャネイロ・パラリンピックが始まります。出場選手の中には、「限界は無い」の精神で、障害を乗り越えてあくなき挑戦を続けた結果、日本代表選手になったと言う人が少なくありません。パラリンピックもオリンピック同様に各競技の選手の活躍が楽しみですし、いろんなドラマが生まれることを期待したいものです。
ところで、四年後には東京での開催になりますが、私は前々回の会長卓話で、幾分批判的なことも言いました。出場選手のことではなくて、選手をとりまく物的、人的環境のことです。例えば施設設備の面でも、その経費が当初想定されていた金額の四倍にも膨らんできていると言われています。そんな立派な建物にしなくても、あるいは仮説の競技施設にして、その分、他に予算を回したらどうか、などと思ったりもします。
しかし、まったく逆の考え方もあって、それが仮説の競技施設であっても、オリンピック期間中は日本の顔としての役目を果たすので、建築意匠的にも「なるほど」と世界の人々がうなずくレベルでないと恥ずかしい、という意見もあります。またこの際、交通インフラ等の整備をしておけば将来にわたってプラスになるとも言えます。さらには、施設整備費が四倍に膨れあがっても、費用対効果の観点からすれば、効果が上回る、という見解の人もあります。
小池都知事の判断やいかに、といったところであります。 |