去る18日に梅雨が明けました。これから一層熱くなります。マスコミでも、「昨年に比べて高齢者の熱中症が増加の傾向にありますので、十分な対策を」と報じています。
また、総務省の平成25年度の人口統計で、高齢者の割合が総人口の25%を超えたと発表しました。日本人の4人に1人が高齢者ということになります。先日(7月7日)の神戸新聞の一面トップの見出しは『「自宅で最期」豊岡全国1位』でした。中身は、病院ではなく、自宅で最期を迎えられる「在宅みとり」を国が推進しているテーマに関係する記事です。詳しいことは割愛しますが、「在宅みとり」一つにしても、社会的にも個人的にも、さまざまな課題や問題があります。
死亡場所の全国平均は自宅13%、病院75%、残りが老人ホーム等となっています。医師の中には、「病院は、人間の修理工場のようなものであって、傷んだところを直して、元気になって社会に戻ってもらうためにあるのだ。」という人もいらっしゃいます。ところが死を迎える人の75%が病院で、ということになりますと、病院の本来の機能と、現実のギャップをどう解釈したよいのか、病院は本来の機能を果たしているのかと云う問題に直面します。
健康寿命から不健康寿命になって最期を迎えるまで女性で平均13年、男性で10年といわれています。超高齢社会、100歳社会、などいろいろ言われますが、死を向こうへ、向こうへと追いやるだけではすまない話です。暗い話はこれくらいにしておきます。 |