「こども食堂」をご存知でしょうか…?
16.3%。これは平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らしている18歳未満の割合「こどもの貧困率」です。6人に一人が貧困に該当することを示しています。厚労省の研究班が2013年に実施した調査では、標準的な所得の半分を下回る世帯の子どもは、野菜を食べる頻度が低い(週3回以下)割合が一般世帯の2倍。インスタント麺やカップラーメンを週1回以上食べる割合は2.7%でした。
そんな中、2012年頃から子どもだけでも一人立ち寄れる「子ども食堂」がスタートしました。でも認知度は高くありません。東京で始まり、今では全国に広がりつつありますが、慈善事業ですので資金面での問題は大きいようです。また保健所の許可が下りず、なかなかオープンできません。
そして何より、限られた地域の中でも、経済的な事情や生活の苦しさ、しんどさを抱えている家庭は見えにくいのが現状です。特に周りとの関わりを極力絶ってしまっている家庭には「こども食堂」の存在が認知されないようです。
今後、子どもや保護者同士、学校の先生など、気づいた人たち・気づける立場の人たちが「子ども食堂」に誘い、紹介するという学校や地域全体の連携がなされれば、ネットワークは飛躍的に拡大するのではないでしょうか。
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