フランスで起きた同時テロを受けて、世界各地の有名建造物がテロの起こったフランスとの連帯を示すため、フランス国旗(トリコロールカラー)の赤、白、青の三色にライトアップされていました。日本も同様、先日まで東京タワーなどがトリコロールカラーに点灯されていたことは記憶に新しいです。
イルミネーションの起源は諸説ありますが、一説によると16世紀に遡り、宗教改革で知られるドイツのマルティン・ルターがクリスマス・イブのミサの帰りに森の中に美しく輝く夜空の星を見て感動し、それを子供たちに伝えるためモミの木の周りにローソクを飾ってその景色を再現しようとしたのが、イルミネーションの始まりと言われ、ルターの時代から100年後の17世紀中期にツリーにローソクを飾り始めたそうです。しかし木の周りにローソクを飾るのは危険なため、時代と共に電飾に変わってきたそうです。
1746年、アメリカにクリスマス・ツリーを伝えたのもドイツからの移民です。そのツリーに最初に電気の灯りを飾ったのは、アメリカの発明王・エジソンの共同経営者だったジョンソンという人物でした。又、日本におけるイルミネーションの普及は、明治時代に舶来品を扱う明治屋が銀座に進出したことがきっかけとされています。年々派手になるイルミネーションに多くの人々が訪れ,1905年(明治38年)の新聞には「例年になくイルミネーションが華やか」との記事が見られたそうです。
期間限定で登場したイルミネーションもLED電球の普及で年々華やかさを増し、進化しつづけています。今年も全国各地で明るい光を届けて欲しいものです。
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