ここ数年、列車に乗ることをメインとした「観光列車」が人気を博していますが、これは新幹線や飛行機の影響で、短時間で日本各地を結ぶことができるという利便性を追求する一方で、車窓から景色を眺めたり、食堂車で食事を愉しむなど“旅の過程”を大切だと感じる人々が増えているからではないでしょうか。
こうしたブームの火付け役は、今は廃止になった“トワイライトエキスプレス”や“北斗星”と呼ばれる寝台列車ですが、2013年10月15日に運行を開始した“ななつ星in九州”を忘れてはいけません。人気が衰えることがなく予約倍率が平均33倍、最後尾のスイートになると268倍になったこともあるほどの人気ぶりで、リピート率も高いそうです。
又、豪華列車ではないですが、最近注目を集めているのが、東京22時発の“サンライズ瀬戸・出雲”と呼ばれる寝台列車です。“瀬戸”は高松行ですが、“出雲”は岡山から伯備線経由で9時58分に出雲市に着きます。パワースポットとして有名な出雲神社へのアクセスが便利で、旅行会社のパックツアーに組み込まれることが増えてきているようです。こうした寝台列車を利用し、日本の伝統文化を体験しながらの旅も素敵かも知れません。 |