皆さん今晩は。寒さ厳しい時期ですが、昨日のように正に春を思わせるような暖かさで、寒暖の差が厳しく、体調に気をつけていかなければなりません。昨日は、晴天霹靂のようなビッグなニュースがありました。マウスの体細胞に強い刺激を与えるとことで、ips細胞(人工多能性幹細胞)のように様々な組織、臓器に変化できる万能性を持つ細胞へと初期化させる手法を発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と米ハーバード大などの国際研究グループが発表しました。ips細胞のように、細胞3〜4種類の遺伝子を組み込んで受精卵に近い状態まで初期化させるのではなく、また、ES細胞(胚性幹細胞)のように受精卵を使うのでもない手法で、細胞自ら初期化するように誘導する画期的な手法だということです。研究グループは、このような初期化する現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の英語の頭文字から、「STAP」(スタップ)と名付け、作製された細胞をSTAP細胞と名付けました。ES細胞やips細胞は初期化するが胎盤までには変化できない、今回のSTAP細胞は胎盤にもなることから、他の多能性幹細胞より万能性が強いこと、ガン化の可能性も低いと考えられています。マウスのリンパ球を酸性の溶液に約30分間漬け死滅寸前の状態にし、生き返ったリンパ球を特殊なたんぱく質を加えて培養すると2〜3日で多能性を持ったSTAP細胞に変化した。酸性溶液以外にも細いガラス管(直径0.05ミリ)の中に細胞を何度も通すなど物理的刺激や化学物質でも初期化することを確認している。同研究センターの研究ユニットリーダーは「小保家晴子」さん(30歳)で研究室スタッフは女性ばかり5人。2012年4月英科学誌ネイチャーに投稿したが「細胞生物学の歴史を愚弄している」と却下された。実験データを解析し直して13年3月再投稿し、今回1月30日の英科学誌ネイチャーに掲載されることとなった。“リケジョ”万歳!!
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