皆さん今晩は。あれほど猛暑だった日々も、ここに来て朝夕めっきり涼しくなり、さがに季節の移り変わりの実感です。今日は月に一度の移動例会です。楽しい、充実した会になるよう期待しています。
　今日はこの度、引退表明したプロ野球ヤクルトの宮本慎也選手（42才）の話です。彼は「好きで始めた野球ですが、プロになって仕事に変わりました。一日として楽しむことなく、仕事として向き合い19年間やってこれたことが誇りです」とおごりも、高ぶるようすもなく、清々しい顔で語っています。7月半ばから、若手にスタメンを譲るようになったことで「僕は守りから試合に出た人間、守りにつけないようになり、引く時と感じた」と述べています。
　こんな解説記事もあります。「遊撃手が鋭い打球を横っ飛びで好捕し、起き上がるや一塁に屋のような送球でアウトに仕留める。賞賛は遊撃手の守備に集まるが、投手の胸には“打たれた”という苦しい敗北感が残っているはず。だが、宮本選手は、難しいゴロも正面でさばいて“打ち取った”と投手がいい気持ちであとを投げられるように。好守ではなく、好投が賞賛を浴びるようにしたい」と語ったことがあるそうです。3回の優勝貢献、2000本安打、ゴールデングローブ賞10度の実績、しかし賞賛されて然る
べきは、「心のたたずまい」ではなかろうか。
　長島茂雄さんは、「日本野球の特色である“自己犠牲”や“綿密”という言葉がこれほど似合う選手は他に居ません、球界を背負って立つ存在として、後進の指導に当たって欲しいと願っています」と語っています。
　まさに玄人筋をうならせる、仕事人、熟練技術者を感じる人のようでした。

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