皆さま、こんばんは。
先々週の会長談話でご紹介しました現代社会の初歩的公衆道徳の欠如を指摘されました浄土真宗本願寺派の元総長の随想に、更に一筆加えさせて頂きたい事項があります。
JRや私鉄が各車両に設けている優先座席。ペースメーカーなどの医療機器に影響があるため、優先座席付近での携帯電話の使用はご法度。これが社会的常識なのです。
しかし、今や携帯電話の総台数は日本の総人口を上回り、年々便利さも加わり、電車の中、バスの中、自転車に乗りながら、歩きながら処かまわず様々な使用体系が拡がりつつあります。
最も悪質なのが車の運転中の電話。交通法規違反などどこふく風。便利さを通り越して社会的凶器になり兼ねない状況です。
この他、音楽会、講演会、さまざまの会議の冒頭に必ず司会者から注意のある「携帯電話は電源を切るか、マナーモードにして下さい。」の決まり文句を何度聞いたら自分の意志で守ることができるのでしょうか。
また、若い女性の電車の中の化粧,更には女性専用車を恥とも思わずすいすいと今日も走り続ける電車。地に落ちた初歩的公衆道徳欠如を感じないお国柄。
他方、間もなく迎える3月11日の東日本大震災。震災後、水や食料の配給に整然と並び世界中の人々を感心させた被災地の人達。
東北の良識は、この国に生きているのでしょうか。
会長談話を終わります。
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