皆様、今晩は。
本日は12月8日。暦にはありませんが、昭和16年12月8日から70年目に当たる太平洋戦争の開戦の日であります。
「撃ちてし止まん」、「鬼畜米英我等の敵だ」、「この感激を増産へ戦い抜こう大東亜戦」等々、巷には戦意向上を煽る標語に扇動され、食料は配給制に、日常生活用品にも事欠く困窮生活を強いられました。敗戦職が濃くなった頃にはお寺の釣鐘まで供出させられました。
南方戦線で悉く劣勢になった日本は、国土までも連合国軍の制空権にほしいままにされ連日の如くグラマンやロッキードP38戦闘機が飛び交い、ボーイングB29による空襲で大都市は焼土と化しました。
12月3日と4日、2夜連続してNHKテレビはドキュメント番組「真珠湾から70年・日本人の戦争」を放送いたしました。証言された当時17才から25才の青年は、すっかり老境に入り、90才前後のお年ながら熱っぽく語られていました。
それに引き換え現在の社会風俗は堕落し、教育の退廃振りにはほとほと情けなく思います。青春を戦争の為に捧げた当時に思いを馳せるとき、むなしさを感じるばかりです。そして、何よりも当時の人たちの大きな犠牲の上に得られた現在の平和の尊さをもっと大切にしなければなりません。
世界平和のために奉仕するロータリークラブの益々の発展を祈念して会長談話といたします。
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