■4つのテスト
1.真実かどうか。2.みんなに公平か。3.好意と友情を深めるか。4.みんなのためになるかどうか。

今回例会プログラム 次回例会プログラム
11月17日
ロータリー財団月間

11月24日
クラブ懇話会


■2011年11月10日(木) 晴れ  第17回  No.1048
点鐘(18:30) お客様  歌
島村会長

2680地区ガバナー
 久野 薫様
地区代表幹事
 松下 衛様
随行者
 池西 正広様
篠山RC
 満仲 諦雅様

「君が代」
「奉仕の理想」


■会長談話

 皆様、こんばんは。
  本日はガバナーの久野 薫先生、随行の松下衛様、池谷正広様共々、公私とも大変お忙しい中を、ご足労、ご来駕下さいまして誠に有難うございました。
  平素は、三田南ロータリークラブのクラブ運営に温かいご理解のもと、ご指導、ご厚情を賜り誠にありがたく厚く御礼申し上げます。
  平成元年、折からの好景気の中、41名のチャーターメンバーにより呱呱の声をあげました当クラブですが、人口3万5千人であった三田市は、兵庫県と当時の住宅・都市整備公団による大規模住宅開発の波に乗り、年間の人口増加率日本一が10ヵ年続くという今から思えば夢のような快挙を成し遂げ、現在の11万5千人を擁する北摂の中核都市に発展いたしました。
その後、景気衰退の時代となり金融機関の統廃合による金融関連企業の会員の退会が端緒となり会員数の減少に歯止めがかからず今日に至っております。
  そのような背景を持つ当クラブにとって最早通常の方法で回復することも難しく、発想の転換によるクラブの改革で再生を図ることが急務とされております。
  しかし、都市近郊に立地する反面、農業職の強い保守的な土地柄でもあり急激な改革は難しく徐々に改革の道を選んでいるのが実情でございます。
  かつて「改革なくして成長なし」と絶叫された総理大臣、「破壊と創造・タブーへの挑戦」と掲げられたパナソニックの元会長の言葉を借りるまでもなく、クラブ運営にもいち早くCLPを導入し、背丈に合った見直しをすすめております。
  先ほども会長・幹事懇談会においてガバナーの久野先生より当クラブの運営について示唆に富む種々ご懇篤なご指導、ご教示をいただき誠に心強く、この難局を打開するための努力をお誓い申し上げた次第でございます。
  本年は特に当クラブの下山会員が阪神第3グループのガバナー補佐をお引き受けする大切な年度であり、当面、荻野幹事の協力のもと、公式訪問報告書に記載しておりますクラブ運営方針にのっとり強い連携によって地域貢献に寄与することができればと思っております。
  特にこの3ヶ月、毎日1回、地元三田警察署の署長をはじめ生活安全課課長をお招きし安心・安全の街づくりに関する講和を聴講し、一方、近畿警察官友の会への入会により、ロータリークラブとして地域社会と共生できる背策を考えております。
  また、文化面では湊川短期大学の市民を対象としたセミナーへの協力、三田ユネスコ協会が催す市内小・中学生児童、生徒を対象にした夏休みの絵画展への協力等、地域密着の活動を続けております。
  少ない会員数ですが地道な活動がやがて大輪の花を咲かせることに希望を持ちつつ、新しい会員増強の話もすすんでおりますので、本年は久野先生からきっと喜んでいただけるクラブに成長させたいことをお誓い申し上げ、本日のガバナーご来駕に際し歓迎の辞を申し上げ、併せて会長談話とさせていただきます。ご清聴有難うございました。


■幹事報告
1.

地区ガバナー事務所より、学習障害児理解のための基礎と実践講座のご案内を頂いております。

2. 地区ガバナー事務所より、ポールハリスソサエティー認証についての連絡を頂いております。
3. 地区ガバナー事務所より、社会奉仕セミナーの配布資料を送付頂いております 。
4. 宝塚・篠山各ロータリークラブより、例会変更・休会のお知らせを頂いております。
5. 三田・篠山各ロータリークラブより、週報を送付頂いております。
6. 三田国際交流協会より、ホストファミリー募集の案内が届いております。

■委員会報告
●出席委員会
会員数 出席会員 出席率 前々回修正
出席率
9名 9名

100%

100%

 
本日の欠席者:
前々回のメークアップ:

結婚記念:大前会員、東野会員

 


■ニコニコ
篠山RC
 満仲 諦雅様
久野薫ガバナー、松下衛地区代表幹事、池西正広随行者ご苦労様。
はらはらと落ちる木の葉や人恋し!
島村会員

久野ガバナーをお迎えして。
ようこそご来驚下さいました。

下山会員

久野ガバナー、松下代表幹事、池西公式訪問副幹事をお迎えして。
そして満仲さんようこそ。

大前会員 久野ガバナー、松下氏、池田氏を歓迎して。
シークレット1位でした。
関口会員 議長職を無事おえることができました。
味地会員 久野ガバナーはじめ随行者の松下様、池西様、篠山RC満仲様ようこそ。
東野会員 結婚記念日のお花を戴いて有難うございました。
柳田会員

前月にシークレットスマイル2位をいただきました。
今日はちょっと良い事がありました。


■本日のプログラム

ガバナー公式訪問  RI・2680地区 ガバナー久野 薫
  今年は残暑が厳しかったようですが、最近になって、やっと秋も深まってきたと思っておりましたが、先日の立冬を過ぎて急に冷え込んでまいりました。このところ季節の移ろいが大変急でございます。皆さんお体ご自愛ください。
  三田南RCは三田RCをスポンサークラブとして1989年に設立されました。爾来22年の歴史を歩んでこられました。この間さんだプロバスクラブせせらぎ会を結成されております。
  例会前小一時間、島村会長、荻野幹事と会長幹事懇談会をもつことができました。会員増強は各クラブ共通の課題のようです。しかし安易な増強はしないで頂きたいと思います。安易な増強はすぐに退会に結びついて効果が少ないようであります。三田南RCはピーク時の会員数が45名で、現在9名ですからピーク時の会員数の20%でかなり低い会員維持率です。会員の入会費10万円、年会費20万円、メークアップ費3500円であります。年齢構成は50歳以下0名50歳代5名60歳代2名、70歳以上は2名で平均年齢は64.5才となっております。女性の会員はおられません。出席率は平均100%です。出席率はクラブの明日を語りますので大切にしてください。
  最近のRIは従来RI活動の車の両輪としてきた親睦と奉仕に加えて、中核となる価値観として親睦、奉仕、リーダーシップ、高潔性、多様性を主張しております。クラブのあり方を考えるときにも多様性は重要な課題であります。職業分類、年齢構成、性別の多様性は重要です。この意味でも職業分類の見直し、若い人の入会も大切であります。自然界は3000万種以上の生物種の多様性を維持しておりますが最近絶滅がささやかれる生物種もあって自然界の多様性が怪しくなってきております。多様性を維持できる自然環境はその豊かさの象徴であります。組織環境も然りであります。お互いにこの点に留意してクラブ運営していきましょう。
  今年度地区委員には何と申しましても、下山会員に阪神第3グループガバナー補佐の重職をお願いしてあります。また財団GSE小委員会委員に東野会員に参加していただいております。今年度宜しくご協力、ご支援いただきますようにお願い申し上げます。
  このガバナー公式訪問では今年度RI会長のテーマ、強調事項、これを受けたガバナーの地区運営方針、最後にガバナーからの2〜3のお願いごとをいたします。
  今年度RI会長はインドの方でカルヤン・バネルジーさんといわれます。30歳でRCに入会され33歳でクラブ会長、38歳で地区ガバナー、RI会長の今年度若干69歳の若さでありました。当地区の今井パストガバナーと1995年同期のRI理事をつとめられました。このRI会長テーマというのは1949年のころからは毎年のRI会長が自分の強調事項として、国際協議会の初日の本会議で劇的に発表される慣わしでありますが、2005年スウェーデンのカール・ウイルヘルム・ステンハマー氏が究極のRI会長テーマとして「超我の奉仕」を取り上げられ、今ではRIの半ば恒久的なテーマは「超我の奉仕」となっております。ちなみに財団の半ば恒久的なテーマは「世界でよい事をしよう」であります。そろそろ毎年のテーマはいらないのではないかという意見が強くなって来年から止めにしようとなったのですが、ご承知の通り来年のRI会長は日本からの田中作次氏ですから近藤雅臣現RI理事、黒田正宏前RI理事の猛反対で田中作次氏まではRI会長テーマとして発表されるそうです。
  さてカルヤン・バネルジーRI会著のテーマは「こころの中をみつめよう 博愛を広げるために」であります。強調事項は家族、継続、変化であり、また重点目標として若者を中心とした会員増強と広報をあげられました。
  私がまだガバナーエレクトであったころ、クラブで心の中を見つめたら何が見えるんだろうと言いましたら、神戸東RCの灘区の「善光寺」の名誉住職であります高橋恵俊氏が間髪を入れず「四無量心」として「慈、悲、喜、捨」を教えてくれました。一方中国の儒教に老子の言葉に「天地に仁なし、人に仁あり」があります。神がつくった人間が謙虚さを失わずに自然に寄り添って人生を歩み続けるかぎり人の心の中には神、仏にも通じる博愛の精神が宿ってくるというわけです。
  さてそこで今人間はそのような生き方をしてきているのでしょうか。神が創った人間はホモサピエンス・サピエンスとしてこの4万年間歩んできました。そして今や神の手に負えない存在になりました。人間がつくった科学、技術は最早人間の手に負えなくなって独り歩きを始め、自然を破壊し、遺伝子構造さえ人工的に操作をはじめました。民主主義の名のもとに理念なき政治が始まっております。インドの生んだ民族運動の指導者マハトマ・ガンジーはこの間の事情を「7つの社会的大罪」でいみじくも言い当てております。@原則無き政治A労働無き富B良心無き快挙C人格無き教育D道徳無き商業E人間性無き科学F犠牲無き宗教であります。
  ではポールハリスという人間が作ったロータリーという組織の倫理運動はどうでしょうか。「犠牲なき奉仕」に陥っていませんか。他人の金で他人の為に奉仕するとき陥りやすい落とし穴であります。ミルトン・フリードマンは語りました。「近代福祉社会の虚構は、他人の金で善を成しうることである」であります。
  ロータリーは最近変わってきております。歴代のRI会長が残された言葉を通じてこのあたりを考えてみましょう。1974年RI会長ビル・ロビンス氏は、ずばり「ロータリーの精神を奮い起こせ。人つくりによって。ロータリーの第一の使命は人つくりである」と語りました。2001年のRI会長リチャード・キング氏のテーマは「人類が私たちの使命」でありました。このころまでは人つくり組織ロータリーであったわけです。一方2004〜2005年RI会長グレン・エステス氏は「ロータリーは世界最大のNGO法人である」と語り、1926年のデンバー世界大会でのロータリーの奉仕の原則は汗出し、知恵出し、そして金出しで、金だけの奉仕は強く戒められておりましたが、唯一、WCSに関しては例外的に金銭的奉仕を容認する方針を打ち出したのです。2002年をピークに世界のロータリアンの数は増加することを止めました。
  そんな訳かRIと財団は2000年以降次々に改革案を打ち出してきました。2002年のDLPの強制的導入、2004年RI理事会はCLPを承認、2008〜10年長期計画、2010〜2012年新長期計画、2013年からの財団の「未来の夢計画」がそれであります。簡潔、継続、広報の3Kの原則、Bigger,Better,Bolderの3B原則が運営の基本方針です。将来はノーベル平和賞まで狙おうと言う勢いであります。人つくりのための「人生の道場」(米山梅吉氏)としての例会出席は1994年前後2週間のメークアップ制度、1997年奉仕活動参加をもってメークアップとみなす。2010年からは50%出席の認可。
更には2001年の10%ルールの導入によって限定会員制度の崩壊。これらはまさにロータリーという組織の本質の変化を物語っております。こんな大きな曲がり角に差し掛かっております。各クラブにおいてはこれらをじっくり研究するためにも従来のロータリー情報委員会では取り上げられなかった情報研修をしていただきたいと思います。
  私の地区運営方針をお話をいたします。地区内では@クラブのたな卸しをして下さい。自分のクラブの長所を伸ばし、欠点を改善することに専念してください。これがまさしく私が申し上げているCLPの研究であります。ロータリー創立106年を過ぎました。これほど長く続く組織も珍しいのですが、これほど世間に認知されていない組織も珍しいと思います。そのよってくる原因をじっくり考えてみていただきたいと思います。A会員増強に努めるあまり安易な増強は止めて下さい。労多くしてその方々はロータリーの魅力を知る前にすぐに退会されることが多いからです。現在在籍する会員の皆さんの情報研修に重点を置いてください。従ってクラブ研修リーダーを設置してください。地区外のことについては「東日本大震災復興支援」に2680地区の顔の見える支援活動をしてみたいと思います。地区に復興支援口座も設けました。「復興支援会議」も構成しました。皆さんのご協力、お知恵を貸してください。
  最後になりましたが、お願い事をしなければなりません。@ロータリー財団へのご寄附のお願いであります。財団の寄附形態にはクラブからの普通寄附(会員一人当たり年4000円〜6000円が人頭税の形で徴収されております。)と年次寄附(ポールハリスフェローあたり1000ドル)があります。財団は会員一人当たり平均毎年100ドルを目標としております。(EREY).米山記念奨学会は民間最大の奨学金制度であります。今や国内でも、韓国、台湾、最近では中国でも学友会が設置され、日本との相互理解、親善の実を挙げてきております。今回の東日本大地震災に対しても義捐金として台湾学友会から257万円、韓国学友会から163万円、中国学友会から160万円、国内学友会、学友、奨学生から計700万円を超える義捐金が送られてきております。このような米山記念奨学会へのご理解ご寄附も合わせてお願い申し上げます。米山記念奨学会への寄附形態にもクラブから人頭税の形で拠出される普通寄付金(一人当たり4000円〜6000円)と特別寄付金があります。会員一人当たり年平均16000円が期待されております。またポリオ撲滅のため一人年間50ドル以上のご寄附をお願いいたします。最後のお願いは世界大会へのご出席依頼でございます。年々世界大会への参加者が減少し、かつては40000〜45000人であったものがここ数年は15000人前後に減少しております。特に日本人の出席者は昨年田中作次RI会長エレクト受諾演説があったにもかかわらず東日本大震災後ということもあって1000人に満たなかったそうであります。来年はまさに田中作次RI会長就任挨拶です。一人でも多くの会員が参加されることを望みます。
  最後になりましたが、三田南RCが今後ますます発展されることを祈念し、会員の皆さんのご健勝ご活躍を心よりお祈り申し上げます。