大寒あれこれ2
大寒や見舞いに行けば死んでおり 高浜虚子(明治7年2月〜昭和34年4月)
私の高等学校同級名簿(県立篠山農業高等学校・現篠山産業高等学校昭和27年3月卒業)によると、卒業後59年を経過した現在、男子97名の内死亡者30名(32%)女子35名の内6名(17%)の死亡を確認。音信不通者男子6名、女子4名を数え全体で名簿から消えたのは46名(35%)に上る。年を追うごとに訃報を聞くようになり寂しい限りで、わが身としてはできるだけ元気で長生きしたいと念じている。
大寒と敵のごとく対ひたり 富安風生(明治18年4月〜昭和54年2月)
厚生労働省が2011年1月24日発表した「2009年度厚生年金・国民年金事業の概要」によると、2009年度末の公的年金実質受給権者は3703万人で過去最多を記録した。逆に、年金制度を支える側の加入者数は6874万人と4年連続減少となった。受給者は09年度は前年比110万人(3.1%)増加、加入者は62万人(0.9%)減少。現役1.8人で1人の受給者を支えている計算になる。1999年は現役2.54人、2004年度は2.18人だった。公的年金総額は50兆3千億円、前年度比で1兆4千億円(2.8%)増加。わが国の名目国内総生産(GDP)の1割を超えた。安定的な年金制度の基盤が揺らいでいることが改めて浮き彫りになったとしている。昔を作った高齢者、今を支える青・壮年者共に安心して生きられる仕組みを構築してもらわなければ子どもは産みにくいし長生きの努力も気兼ねなようになっては元も子もない。
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