子供のことを「餓鬼」と呼ぶのは、子供の食欲が旺盛で、ガツガツと食べるところからの連想であろう。餓鬼にあえいでいる亡者のことを、仏教では「餓鬼」とよぶ。サンスクリット語ブレータを訳したものだという。われわれは、餓鬼といえば、やせ細って骨と皮ばかりになった存在を考える。かわいそうに、かれらは、なにも食べられないのだ。だがそれだけが餓鬼ではない。じつは、仏典には、三種の餓鬼が存在する。１無財餓鬼　２少財餓鬼　３多財餓鬼
１は何もたべられない餓鬼である。２は、少しは食べることができる。とはいえ、膿血や残飯である。それらをあさって食べるのが少財餓鬼。３は裕福である。多くの財産を持ち、たらふく食って太っている。1と2は、地下の世界にしか住めない。３は、人間世界や天界に住んでいる。天人さながらの生活をしている。それなのに、どうして餓鬼なのであろうか・・・？じつは多財餓鬼は、足ることをしらないのだ。もうこれで十分です・・・と満足することができない。つまり、餓鬼といのは、欲望にとめどがなくなった存在である。お盆をまえに、今大分県教育委員会をめぐる汚職事件に関わった校長や教頭、県教育委員会が行った組織ぐるみの不正が明らかになった。この事件は、教育の信頼を失ったばかりではなく、教育委員会のあり方が問われている。また食品偽装の連鎖が止まらない。魚秀は中国うなぎを日本産と偽り、丸明の吉田社長は「飛騨牛」の不正表示を指示していたことが発覚した。これらはまだ氷山の一角なのか？この人たちは、ほんとうに足る心を持っているのだろうか。ひょっとして、日本人は餓鬼になってしまっているのではないだろうか。そうでなければ、幸いであるのですが。ご清聴ありがとうございました。

会員卓話（荻野会員）

ー人生の節目についてー

　１年目　紙婚式 <かみこんしき>
　２年目　藁婚式 <わらこんしき>
　３年目　草婚式 <そうこんしき>
　５年目　木婚式 <もっこんしき>
　７年目　花婚式 <はなこんしき>
　８年目　錫婚式 <すずこんしき>
１５年目　銅婚式 <どうこんしき>
２０年目　陶器婚式 <とうきこんしき>
２５年目　銀婚式 <ぎんこんしき>
３０年目　真珠婚式 <しんじゅこんしき>
３５年目　珊瑚婚式 <さんごこんしき>
４０年目　ルビー婚式
４５年目　サファイア婚式
５０年目　金婚式 <きんこんしき>
７５年目または６０年目　ダイヤモンド婚式

ー長寿の祝いの呼び方ー

　６０歳　還暦（かんれき）
　７０歳　古希（こき）
　７７歳　喜寿（きじゅ）
　８０歳　傘寿（かさじゅ）
　８８歳　米寿（べいじゅ）
　９９歳　白寿（はくじゅ）
１００歳からは毎年お祝いする。